長島聡の「和ノベーションで行こう!」

中小の成長支えるITビジネスとは? 第19回 コアコンセプト・テクノロジー 金子武史CEO・田口紀成CTOに聞く

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長島 まさに「和ノベーション」だと感じます。コンサル事業で見える化、プロセスの最適化でこだわっている点はありますか。

田口 2つあります。1つ目は1個作るのにいくらかかるか、どれだけ労力をかけているか、を見える化すること。もう1つはマーケットを見える化することです。その2つの幅が大きくなるところで、利益が出ると考えています。自分が戦える場所はチャンスがあるのか、1回撤退したほうがいいのか、正しく判断できる軸を持つための見える化を意識しています。

金子 またTo-Be(あるべき姿)の実現にも、可視化が武器になることがありますね。可視化することで問題のメカニズムまで踏み込むのです。問題の構造が見えれば、その裏返しがTo-Beの実現策にもなる。ただこのアプローチでは、世の中を変えるようなイノベーションにはつながりにくいかもしれません。遊びというか、突然変異のようなアプローチも必要でしょうね。

3万人のITエンジニアをネットワーク化

長島 CCTを立ち上げてから、どんな苦労や大変な経験がありましたか。

金子 まず営業と採用が課題でした。設立時のオフィスは靴を脱いで上がるマンションの1室で、オフィスに面接に来た採用候補者が入り口で引き返してしまったこともありました。目の当たりにするとショックですが、それが当時の現実でした。設立から5年くらいは個人商店の延長線が続いていたと思います。2015年ころに社員が50人を超え、年間の利益も3000万円ほど出せるようになり、ようやく社員同士の横の交流や業務トレーニングにも力を入れられるようになりました。今は社員が135人で、利益も3億円ほどになって色々な取り組みができるようになりました。

長島 社員以外のエンジニアの外部ネットワークを構築していますが、どのくらいいますか。

金子 直接コミュニケーションできるエンジニアが3万人くらいです。現在、弊社のプロジェクトに協力会社として従事している人数が200人ぐらいですが、登録から稼働までタイムラグも考慮すると、実際は2万人中の200人が弊社業務に従事している計算です。日本には同様のIT系技術者が約50万人いると見ているので、今の構造でも5000人まで稼働者を増やせるモデルです。この1%の稼働率も、まだまだ向上させる余地があると思っています。

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