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【基調講演】久野 譜也 氏 健康無関心層を減少させる地域の口コミ戦略~健幸アンバサダー200万人養生プロジェクト~

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 各地域の健康問題を解決するには、健康づくりの取り組み自体に興味がない「健康無関心層」をいかに減少させるかが重要だ。

 われわれは現在、産官学が連携するスマートウエルネスコミュニティ協議会を通じて、全国200万人のインフルエンサーを養成する仕組みづくりに取り組んでいる。口コミによる情報拡散が、無関心層にリーチするための有効な方法であることは、数々の実証実験で明らかになっている。例えば、ある自治体で健康づくりのイベントを実施したとき、自治体の広報だけでは200人中30人しか集まらなかった。しかし1年後に口コミ中心に情報拡散したところ、約5倍の1040人が集まった。

 健康情報は複数の身近な人から繰り返し聞くことで、情報への理解・信頼度が向上し、行動変容につながる。さらにインフルエンサーは健康に気遣うようになるため、特定健診の受診率が高く医療費が安い傾向にある。

 単に義務化するのではなく、インフルエンサーの心に火をつけることが必要だ。その方法としてわれわれがスタートしたのが「健幸アンバサダー養成プロジェクト」だ。来年3月までに1万人を養成するメドがつき、来年度は5万人養成を目指す。

 今後は健幸アンバサダーを通じて情報収集も検討している。無関心層からの情報を自治体や企業が参考にすれば、防災など幅広い領域で今後の戦略や企画を考えられるはずだ。

筑波大学大学院

人間総合科学研究科 教授

久野 譜也 氏

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