シンポジウム:水素が導くSociety 5.0

【企業講演】宮崎 淳 氏 水素エネルギー社会を拓く

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 当社は1941年から水素ガスの販売を開始し、2014年には国内初の商用水素STを兵庫県尼崎市に稼働。外販用水素の供給では70%のシェアを持つ。液化水素の製造拠点は全国に3カ所、圧縮水素ガスの製造拠点は10カ所あり、安全かつ安定供給体制を確立している。液化水素は大量輸送・大量供給・大量貯蔵が可能で、省スペースで高純度という優位性がある。圧縮水素トレーラーと比較するとタンクローリー1台で7倍、トレーラー1台で12倍の輸送が可能だ。

 当社の水素STは全国に23カ所。このうち東京・有明の水素STは日本初の液化水素ポンプ昇圧型水素STであり、3つのディスペンサーで燃料電池(FC)バスへの充填が8分で完了する。今年4月に開所した岡山南の水素STはディスペンサーを含む機器が1つのコンテナに収納されたパッケージ型で、省敷地、低コストを実現。東京・芝公園の水素STはショールームを併設して情報発信基地としても活用している。その他、空港隣接STやコンビニ併設ST、フォークリフト用併設STもある。

 水素STのコスト低減には水素の技術開発が不可欠だ。当社では新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業として、現場で分析可能な簡易分析装置の開発や、大流量・高圧マスターメーターの開発を進めている。さらに水素の新しい活用法の開拓を目指し、山口県の補助事業で医療・健康分野向け水素の応用技術の開発も実施。エネルギーフォーラムやサイエンス教室なども開催し、水素の普及啓発活動に努める。

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