シンポジウム:水素が導くSociety 5.0

【企業講演】中島 良 氏 東芝 再エネ水素がもたらす新しいソリューション

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 当社が取り組んでいる水素分散電源の一つが、地産地消型の自立型水素エネルギー供給システム「H2One」だ。蓄電池と水素電力貯蔵との組み合わせで、エネルギーの短期変動吸収から長期貯蔵まで可能なエネルギーシステムを実現した。再生可能エネルギーと水があれば、天候を問わず年間を通じて電力と熱、水素を安定供給できる。

 今後は電力だけでなくFCV向けの水素燃料も供給できるシステム「H2Oneマルチステーション」の提供を予定しているほか、遠隔地や離島などで長期の無風・日照不足になっても365日再エネで電力供給できる大型H2Oneも、2020年度の実用化を目指している。

 純水素燃料電池システム「H2Rex」は、発電効率50~55%、総合効率95%と、他の内燃機関を大きく上回る高発電効率を実現している。現在3つの容量のラインアップがあり、動物園や水素ステーション、ホテルなど様々な場に導入されている。現在は1メガワットの大規模容量の開発準備を進めているところだ。

 水素サプライチェーン「POWER TO GAS(P2G)」は、電力を水素に転換する技術であり、強力な系統調整力を持つ。再エネはその不安定性から、将来的に大量の出力抑制が懸念されているが、P2Gなら水素への転換利用による有効活用が自在にできる。現在NEDOが進める福島新エネ社会構想の再エネ利用水素プロジェクトで、当社が主幹となって水素エネルギーシステムを建設しP2Gを活用した需給バランス調整を行い、20年度から実証運用を予定している。

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