シンポジウム:水素が導くSociety 5.0

【自治体講演】福田 紀彦 氏 水素社会の実現に向けた川崎水素戦略

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 川崎市の人口は昨年150万人を突破した。市内には約400の研究機関が立地し、生産性の高さと高度な産業集積により、イノベーションの街となっている。臨海部は石油産業、鉄鋼、物流、エネルギー産業の集積エリアがあり、様々な企業間連携も進んでいる。

 本年3月に、力強い産業都市づくりの中心を担う川崎臨海部の30年後の将来像などを示した「臨海部ビジョン」を策定。直近10年以内に集中的に取り組むプロジェクトの一つに「水素エネルギー利用促進プロジェクト」を掲げ、2015年に策定した「川崎水素戦略」と併せて、水素供給システムの構築、多分野にわたる水素利用の拡大、社会認知度向上の3つの戦略で取り組んでいる。

 具体的なプロジェクトとしては、ブルネイとの国際間の水素サプライチェーンの構築実証、川崎マリエンでの水素BCP(事業継続計画)モデル、鉄道駅でのCO2フリー水素活用モデルなどを産学官の連携で展開している。さらに、使用済みプラスチック由来の低炭素水素を活用する地域循環型水素地産地消モデルは、本年6月にキングスカイフロント地区に開業したホテルで使うエネルギーの約3割を水素で賄う。使用済みプラスチック由来の水素をパイプラインで運び、ホテルでエネルギー利用する取り組みは世界初だ。ほかにも燃料電池フォークリフト導入、パッケージ型水素ステーションモデルなどに取り組んでいる。

 このような取り組みを通じて多様な水素を地域全体に安定供給してクリーンなエネルギーを地域で利活用するモデル形成を目指していく。

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