長島聡の「和ノベーションで行こう!」

世界で勝てる製造現場の「つなぎ方」 第18回 深沢直仁駿河精機ステージ事業部事業部長に聞く

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 長島 プロトタイピングですね。どうしたらうまくつながるかという読みは大事ですよね。海外のチームも最初から巻き込んでいったのですか。

 深沢 機能検証を始めてから2ヵ月目だったと思います。検証の比較的早い段階からテレビ会議を利用しながら技術検証の状況を共有し意見交換していました。プロジェクトが正式にスタートする際には拠点間の連携が取れていました。

 長島 みんなやりたいことにしていくために、会社の中ではどんなコミュニケーションを取られたのですか。

 深沢 導入に際しては、週1回の定例ミーティングに関係部門全員を招集し、問題点を吸い上げ、解決策や進捗状況を共有してきました。また、社内の別の部門とも開発状況を共有してもいます。そういった部署の顧客企業から「スマート工場に興味がある」という話が出てくることもあり、顧客とのコミュニケーションに役立つことも時々ありました。

AIが担当できるのは「義務教育」レベル

 長島 AIはどこに使おうとしましたか。成功したところ、失敗したところなど教えてもらえますか。

 深沢 駿河精機の強みである加工工程でAIを使った新機能が開発できないか検討し、開発に着手しました。目指したのは最適な加工条件を導き出すAIです。どういう順番で削ったり加工したりすると、いちばん良い品質の部品が短時間でできるか、ということを自動的にAIが判断するシステムです。

 長島 ビッグデータの活用も重要ですが、ビッグデータがそれぞれの製造条件ごとにある訳ではなく、そのまま使える訳ではないと思うのですが。

 深沢 その通りでした。現場にあるデータはそのまま学習には使えず、結局、最初からデータを取り直すしかない状況でした。我々の工場だけでなく、大半の生産現場のデータは同じような状況だと思います。

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