長島聡の「和ノベーションで行こう!」

世界で勝てる製造現場の「つなぎ方」 第18回 深沢直仁駿河精機ステージ事業部事業部長に聞く

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  日本型のイノベーション=「和ノベーション」を実現していくには何が必要か。ドイツ系戦略コンサルティングファーム、ローランド・ベルガーの長島聡社長が、圧倒的な熱量を持って未来に挑む担い手たちを紹介していくシリーズ。第18回は産業用機械や光学機器の開発・製造を手がける駿河精機の深沢直仁ステージ事業部事業部長です。

世界のスピードへの危機感がCPS生む

 長島 まず、駿河精機の事業内容を簡単にご紹介いただけますか。

 深沢 駿河精機は1964年に創業し、金型事業、FA事業、光学研究事業と大きく3つの事業で成長してきました。2005年にミスミと経営統合し、現在は精密位置決めと精密光学計測をコア技術とした事業を展開しています。私は精密位置決め事業を担当しています。

 長島 ミスミ全体の中の位置付けはどうなっているんですか。

 深沢 ミスミと言えば加工部品やメーカ機械部品等をカタログ・ウェブ販売する商社のイメージを持つ人が多いと思います。駿河精機はミスミグループのメーカー部門でもありますが、顧客の技術開発のシーンまで関与して、都度最適なソリューションを提供しています。

 長島 駿河精機は顧客とシステムや精密のステージなどを、営業も含めて作り込む事業ということですね。

 深沢 ステージ事業の製品でも約30万型式のバリエーションを用意しています。この膨大な型式の製品を1台から納期確約で出荷しています。納期は早いもので3日から保証しています。これを実現するために設計、生産技術、製造、調達、生産管理が長い歴史の中で短納期を実現するための技術を磨きこんできました。生産工程の途中まで仕上げた「半製品」を大規模な工場で大量生産し、消費地に近い場所で、顧客企業の注文通りに最終仕上げをする仕組みで、短納期と低価格につなげています。しかし、顧客企業の要求は本当に多様で、どうしても特注対応は必要になります。私たちの部門は、そうした要求に営業・技術・製造が一体となって対応しています。

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