長島聡の「和ノベーションで行こう!」

人間が創造的に働くためのVRを創る 第17回 武樋恒シナモン代表取締役社長に聞く

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 日本型のイノベーション=「和ノベーション」を実現していくには何が必要か。ドイツ系戦略コンサルティングファーム、ローランド・ベルガーの長島聡社長が、圧倒的な熱量を持って未来に挑む担い手たちを紹介していくシリーズ。第17回は仮想現実(VR)システムの開発に取り組むベンチャー、Synamon(シナモン)の武樋恒代表取締役です。

デジタルとアナログの融合目指す

 長島 武樋社長とは1月に一緒に工場見学して意気投合し、4月のドイツの産業見本市ハノーバーメッセに参加しよう、となりました。まず、武樋さんご自身の紹介をお願いします。VR開発ということは、理系出身なのですか。

 武樋 明治大学経営学部を出ていて文系出身です。メーカーのIT部門で営業職として入社し、ウェブマーケティングのベンチャーに転職して分析技術を手がけました。その後、フィリピンに留学して英会話を学びながら、クリエイティブに何かをつくりたいと考えるようになって、日本に戻ってハードウエア機器開発の会社に入りました。

 子供の時からデジタルとアナログの融合した世界が好きで、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「マトリックス」、「攻殻機動隊」などの映画やアニメの世界を現実のものにしたいと考えていました。VRは昔は1セット数千万円といった資金が必要でしたが、2016年には性能の良いVR機器が数万円で発売され、VR元年と呼ばれるようになりました。Synamon(シナモン)という会社を立ち上げたのはまさにその年です。

 立ち上げ以前からVRに興味があり、2014年のフィリピン留学の前に中国の深圳に寄って、VRについてリサーチしました。当時はVRのヴの字もなかったのに、2016年にはVRの製品が当たり前になって、今はもうVRよりドローンなどがメインに売られています。テクノロジーのスピード感が日々増していると考えてます。

 長島 なぜ深圳は一気に伸びたと思われますか。

 武樋 深圳で感じたのは、彼らは本当に四六時中働くんですよ。昔は日本でも「24時間働けますか」と言って、似ているところがあると思います。しかし、深圳は成長して上にのぼり詰めたい人だけでなく、その生き方はダメだという人もいて、今後がどうなるかは引き続き楽しみにしています。

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