特集アグリテック・サミット

アグサム事業アイデアコンテスト、「ブドウ使わないワイン」など7社入賞

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土壌分析でワインの品質と収穫量向上
Biome Makers(米)共同創業者・CEO
アドリアン・フェレロ氏
 私たちが提供するソリューションの鍵を握るのは微生物です。目的は、微生物についてよく理解することで土壌の状態を分析し、農作物の品質と収穫量を向上させること。現在200カ所のワイナリーでブドウ畑の土を分析しています。具体的には、計算式を用いて微生物の状態を分析し、土壌の脆弱性や健康度合などを把握します。「肥料をまく前と後で土壌の質がどのように変わるかを分析してほしい」とのニーズに応えるべく、研究を進めているところでもあります。作物の持続可能な生産環境を守るため、どうぞ皆さん、人類の良き友である微生物を愛し、活用してください。

■<みずほ賞>

接ぎ木技術で品種改良
グランドグリーン(日)共同創業者・取締役
本多正俊志氏
 我が社のテクノロジーの核は、接ぎ木です。古典的な手法ですが、品種改良の合理的な方法です。私たちはまた、タバコは特殊な免疫システムを持っていることを発見しました。タバコに情報伝達のもととなるホルモンやメッセージRNAなどを加え、植物に接ぎ木することで、手軽で効率的な品種改良が可能となります。現在はマイクロチップを用いた自動接ぎ木の技術を開発中です。実用化できれば、接ぎ木のコストが50%削減できる見込みです。自動接ぎ木による品種改良技術を通じ、世界的な食糧生産性の向上に貢献したいと考えています。
イエバエで有機廃棄物を飼料・肥料に
ムスカ(日)代表
串間充崇氏
 我々は「ムスカ・ドメスティカ」、和名イエバエという昆虫を活用したリサイクルシステムを提供しています。まず、家畜の糞尿、食品残差などの有機廃棄物にイエバエの卵をまきます。1週間待つと、飼料となるイエバエの幼虫と有機肥料とが完成します。飼料には、免疫機能向上やストレス軽減などの機能性が認められている一方、肥料にもイエバエの幼虫が分泌する酵素による抗菌作用などが認められています。長年蓄積したノウハウにより、イエバエの卵を低コストで安定的に供給できるのも強みです。私たちはこのシステムを普及させ、世界から飢えをなくしたいと考えています。
温度・光の制御高める植物製造装置
プランテックス(日)代表取締役
山田耕資氏
 私たちが目指すのは、「植物製造産業」の創出です。作物の製造工程を高い精度で管理し、工業製品と同等のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)、高い収益性を実現するのが狙いです。我が社では人工小型植物製造装置を独自開発。栽培空間に一切、人が入らないようにすることで環境のノイズを小さくし、栽培空間を極力狭くすることで、温度や光などの環境制御性を高めました。毎分の光合成速度のコントロールも可能です。既存の食物工場に導入したところ、4カ月で収穫量を2倍にするという効果も上げました。今後は、成長速度や品質だけでなく、味や成分も均質化すべく、さらなる改良を重ねていきます。

キーワード:経営・企画、経営層、管理職、経営、営業、技術、製造、プレーヤー、イノベーション、M&A、AI、IoT、ICT

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