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「金正恩は祖父似」 音声で米朝首脳会談を分析

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 ――トランプ氏へアドバイスはありますか。

 「この1年ほどですが、声が少し老け込んできた印象があります。はぐらかしたいときに、子音が不明瞭になって母音のアクセントだけでごまかす感じが少し目立ちます。誰が聴いてもトランプとわかる、話すことで多くを成し遂げてきた自信が出ている声を衰えさせないでほしいと思います」

■ロシアのプーチン大統領は「咽喉が後方に」

 ――ロシアのプーチン大統領も、4選を決めて首脳外交の表舞台へ戻ってきました。サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が世界の注目を集めています。極東のウラジオストクで9月中旬に開く国際会議「東方経済フォーラム」は東アジア情勢に影響を与えそうです。

 「プーチン氏は喉を痛めた経験があるのでしょうか。喉頭が後ろに押され、澄んだ張りのある声が出せなくなっています。押しつぶしたような声になるのが喉頭を傷めた人の特徴です」

 「人は、声であっても相手に脳が同調しようとする反応を起こします。自分の声に自信を持つトランプ氏でも、話す相手に反応しています。プーチン氏はそこがとても鈍いようです。意志の力でその回路を断っているのかもしれません。声帯が短く、低い声が出ないので、威厳を保つために共感的な感情を殺しているのかもしれません」

 ――シャルルボワ・サミットでは米国と欧州各国との経済的な対立が鮮明になりました。ドイツのメルケル首相は2005年から長期政権を維持しています。フランスのマクロン大統領はまだ40歳という若いトップです。

 「メルケルさんはバランスのとれた自然な美声で、強さよりも誠実さや明るさが前面に出ています。声に作為がなく洗練というよりは親しみやすさがあります。しかしこのサミット前後のメルケルさんは、声が少し高めになって耳障りな金属的な音色が混ざるようになり、声が前に出ないでのみ込むような発声がときおり目立ちました。健康面が少し心配です」

 「マクロン氏の声は理知的でキレのある声ですが、感情を微妙に乗せるのも上手。熱情や集中力、押しの強さを前面に出しながらも、明るさと甘さもある。英語で話すときには落ち着いた低めの声で柔らかさを前面に出している。声の使い方を心得ていて、自己プロデュースも巧みという印象でした」

(聞き手は松本治人)

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