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「金正恩は祖父似」 音声で米朝首脳会談を分析

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 ――新著でトランプ大統領を「自分の声の個性を知って上手に生かしている」と指摘しています。

 「決めるべきときに、そのフレーズが『トランプその人』に聞こえるように声を使っています。過去にテレビのシリーズ番組に出演しており、これまでメディア露出が多かったこともあるでしょうが、ハスキーで甘さがあります。これは人の心を動かす声でもあります」

「トランプ氏は一定の音程幅から逸脱することが少ないタイプです。言葉では悪態をついて激高しているときでも、声をコントロールできています。感情的という批判を聞くことがありますが、声から感じるトランプ氏は、とても冷静で将来を見通す人です」

 「一般に言葉がよくても嫌な印象を与える人がいますが、トランプ氏は言葉が悪くても声は悪い印象を与えない。相手を攻撃するときにも、危機的な状況でも声は安定していてあまり変わらない。これは政治家としては非常に大切なことではないでしょうか。声で多くを説得してきた自信があるからできることです。政策や思想で嫌われても、対面したら憎めないというか、とりこまれてしまうと思います」

■トランプ米大統領は「頭がよく性急」

 ――トランプ氏の特徴を「非常に長いフレーズを息もつかずに話す」と観察していますね。

 「頭の回転の速さと性急な性格が話し方にも表れています。ただ首から上だけで共鳴させているため声が浅く、ときにはひとりよがりの印象を与えてしまいますが」

 ――トランプ氏は米朝首脳界会談で、会談前の撮影、昼食、調印式、記者会見と出ずっぱりでした。

 「調印式まで、メディアへの見せ方も含めてよくコントロールしていたと思います。 記者会見は少々ハイになっていたようですが。金正恩サイドへの配慮を前面に出しつつ、厳しい追及にもきちんと答え、タフさを見せつけました。ただ『日本の拉致問題について』という質問に対してはトランプ氏にしては珍しくありありと『嫌気』が声に出ていました。トランプ氏の中では日本が直接交渉で解決するべきことだとの思いもあったのだと思います」

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