危機管理広報 エイレックス江良俊郎社長に聞く

そのネクタイで謝罪は伝わりますか? 紛糾する記者会見、企業イメージ悪化

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 SUBARU(スバル)、宇部興産、三菱マテリアル…6月に入り立て続けに大手企業トップが品質不正で記者会見し謝罪した。昨年以降、神戸製鋼所、日産自動車、東レなど「名門」で相次ぎ不正が発覚。国民の企業不祥事への関心は一段と高まっている。謝罪会見は多くの社会部記者やカメラに長時間囲まれ気の緩みが許されない。横柄な態度や言葉遣いがテレビで放送されたら企業イメージが悪化する。危機管理広報コンサルティングのエイレックス江良俊郎社長に、不祥事記者会見の注意点を語ってもらう。

■場違いなピンク色にカメラがくぎ付け

 「謝罪の記者会見場に高級外車で乗り付けるな」「明るい色のネクタイやシャツはやめろ」など、普段なら冗談のように聞こえることが、実際に重要である。連載の1回目で指摘した、責任者が最初に説明しなければならない5つの要素の中に「心からの謝罪」がある。多くの視聴者は、言葉そのものよりも、格好や態度、表情、声のトーンなどから、「この社長は本当に心から謝罪しているかどうか」を判断する。言葉だけでなく服装や態度からも、謝罪の気持ちを表さなければならない。謝罪会見を報道する新聞社やテレビ局が記事や番組で服装や態度を描写することを忘れないで欲しい。

 特に、テレビの情報番組が注目する謝罪会見では、ちょっとした気のゆるみから出る本音、ぶぜんとした表情を見逃さず、編集されて「謝罪のはずがこんな態度に!」と放映される。

 日本大の危険タックル問題の最初の記者会見は、大阪の伊丹空港でのいわゆる囲み会見だった。初めて関西学院大学に謝罪に行った帰りだったという。この際、会見に登場した内田正人前監督はスーツ姿だったが、ネクタイが鮮やかなピンク色だった。すぐにネットでは、「謝罪の場なのに、なぜピンク色のネクタイ?」などと批判が高まったが、この日の新聞各紙も「紺のスーツに鮮やかなピンク色のネクタイ姿」(朝日新聞)などと紹介した。

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