技術を武器にする経営 日本企業に必要なMOTとは何か

技術者は構想・利益なき繁忙に陥っていないか 意味のない忙しさに振り回される三つの要因 伊丹 敬之、宮永 博史

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 三つめは、多様な顧客との接点を増やすことだ。国内で特定の顧客とだけしかつきあっていないと、発想がどうしても広がらない。スイカの例のように、グローバル化の本質は、単に生産拠点を移転したり、販路を拡大したりするだけではない。上位概念を構想するためのヒントを得る場としても活用できるのである。

 技術者は、常に傍目八目の視点を持てる仕組みを通して、意味のない忙しさに陥っていないかどうか考えてみなければならない。

伊丹 敬之, 宮永 博史 著『技術を武器にする経営 日本企業に必要なMOTとは何か』(日本経済新聞出版社、2014年)第15章から
伊丹 敬之(いたみ ひろゆき)
東京理科大学大学院イノベーション研究科教授。1969年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。72 年カーネギーメロン大学経営大学院博士課程修了(PhD)。その後一橋大学商学部で教鞭をとり、85年教授。この間スタンフォード大学客員准教授等を務める。
宮永 博史(みやなが ひろし)
東京理科大学大学院イノベーション研究科教授。1979年東京大学工学部電気工学科卒業、89年MIT大学院(EE & CS)修了。NTT電気通信研究所、AT&Tベル研究所スーパーバイザー、ルーセントテクノロジー社マーケティングディレクターを歴任。96年コンサルティング業界に転じ、SRIインターナショナルを経て、2000年デロイト・トーマツ・コンサルティング(現アビームコンサルティング)統括パートナーに就任。04年より現職。

キーワード:経営層、管理職、企画、経営、技術、ものづくり、ICT、製造、イノベーション

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