成功するシニアビジネスの教科書

情報武装した「スマートシニア」に売り手はどう対応すべきか 村田 裕之

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 これに対し、もう一つはIT機器の利用に抵抗感を示す「非スマートシニア」。この人たちは、自身が要介護状態になった時、超スマートシニアに比べて、周囲の人の手を借りなければならず、不自由極まりない。何よりも健康な時にあった多くの機会が失われることになります。

 ネット利用者が少数派の時代は、「ネットなんか使えなくても自分は何の不便も感じない」と思い込んでいる高齢者が多かったようです。現在でも、私の身近にいる70歳代以上の人にはまだそうした傾向が見られます。

 しかし、2025年には、先に述べたように、高齢者のネット利用者はもはや少数派ではありません。ネットを利用するためのIT機器が使えるのと使えないのとでは、毎日の生活における自由度に大きな差が出ることになります。

 これから高齢者の仲間入りをする人は「超スマートシニア」と「非スマートシニア」のどちらを選ぶでしょうか? 答えは明らかでしょう。商品・サービス提供側の企業は、こうした点に今から留意しておく必要があります。

村田裕之 著 『成功するシニアビジネスの教科書』(日本経済新聞出版社、2014年)第1章から
村田 裕之(むらた ひろゆき)
新潟県生まれ。1987年東北大学大学院工学研究科修了。民間企業勤務後、仏国立ポンゼショセ工科大学院国際経営学科修了。日本総合研究所等を経て、2002年3月村田アソシエイツ設立、同社代表に就任。06年2月東北大学特任教授、09年10月東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同センター特任教授。シニアビジネス分野のパイオニアであり、多くの民間企業の新事業開発に参画し、シニア向け事業をプロデュースしてきた。

キーワード:経営、企画、営業、人事、経営層、管理職、プレーヤー、マーケティング、人材、研修

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