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クラウドで「早く安く」、システム開発に変革の波 ウフル 代表取締役社長 園田崇氏

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 なぜシステム開発には時間とお金がかかるのか。この連載の第1回『なぜ遅くて高い? 企業システム開発の「不都合な真実」』では、ITベンダーが新しい開発方法、新しいビジネスモデルへの転換にもっと取り組まなければ、現在の好況が終わったとき、深い傷を負いかねないと指摘した。

 その一方で、新しいビジネスモデルを掲げ、2006年の創業以来、ずっと2桁成長を続けているITベンダーもある。クラウド専業の新興企業「ウフル」である。同社代表取締役社長の園田崇氏は、「適切なプラットフォームの選定」と「顧客との向き合い方」がクラウド型システム開発の世界で大切と話す。そして、猛烈に変化するクラウドサービス市場で重要なのは、やはり「スピード」だという。

顧客に支持される「勝ち馬」に乗る

ウフル 代表取締役社長 園田崇氏 早稲田大学卒業後、電通に入社。その後、米国でMBAを取得。モルガン・スタンレー、シティグループ、ライブドアを経て、2006年にウフルを設立した。

ウフル 代表取締役社長 園田崇氏

早稲田大学卒業後、電通に入社。その後、米国でMBAを取得。モルガン・スタンレー、シティグループ、ライブドアを経て、2006年にウフルを設立した。

 年率30%ほどの高成長を続けるクラウドサービス市場では、絶えず経営環境が変化する。そんな市場で、スピード感を持って若い企業が成長してきている。

 「ウフル」はその中の1社だ。クラウド市場で人気のあるアプリケーション開発プラットフォーム(クラウドプラットフォーム※)を使って、企業の情報システムを「早く安く」開発するのが同社の主力サービスの1つとなっている。従来の請負型システム開発とは一線を画すビジネスモデルである。

(※)情報システム(業務アプリケーション)を開発するためのツール群・開発環境。プログラミングの知識がなくてもアプリを作れるものが多く、開発生産性が高い。クラウドサービスとして提供されるため、すぐ利用できて、どこでも開発・利用できる。代表例は、米セールスフォース・ドットコムのForce.com

 なぜ「早く安く」開発でき、業績を上げられるのか。ウフル代表取締役社長の園田崇氏は、クラウド型システム開発の世界では「適切なクラウドプラットフォームの選定」と「顧客との向き合い方」が重要だという。これはウフルのビジネスモデルと密接な関係がある。

 顧客にとっての「適切なクラウドプラットフォーム」とは、開発生産性と費用対効果が高く、柔軟で、将来性があるものだろう。そういう優れた"勝ち馬"のプラットフォームに乗ってビジネスを展開することが重要だと園田氏は話す。「これまでウフルが利用してきたプラットフォームは、それ自体に大きな成長力があり、パートナー企業もたくさんあり、魅力的であった。だからこそ、顧客に推薦して喜ばれ、それがウフルの業績につながったと考えている。もし、成長力の乏しいプラットフォームのもとでビジネスを進めていたら、ウフルの業績もこれほど伸びなかったと思う」と振り返る。

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