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クラウドで「早く安く」、システム開発に変革の波 ウフル 代表取締役社長 園田崇氏

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 ウフルは米国のクラウドプラットフォームを中心にビジネスを展開しているが、これに加え、最近は国内の有力プラットフォームも手掛けている。多様化するニーズに対応するためだ。

顧客との関係を根っこから変える「協創」コンセプト

 「顧客との向き合い方」については、園田氏はウフルの経営理念として「協創」という言葉を掲げる。協創とは、協力的に創造することである。顧客とウフルが協力してベストな企業情報システムを作り上げるという意味になる。

 協創における顧客とウフルの関係は、従来の「顧客と業者」の関係とはだいぶ違う。

 従来の「顧客と業者」の関係であれば、「ITベンダーは顧客の言う通りにシステムを作る」ことになる。それがシステム開発を「遅く高く」する原因の1つであることは、『なぜ遅くて高い? 企業システム開発の「不都合な真実」』で指摘している通りだ。

 そうではなくて、「一緒に、より良いものを作り上げるという目的のために、顧客に対して当然コミット(関与)を求めつつ、何でも一緒に相談しながらプロジェクトを進めていく」(園田氏)というのが協創である。

 これで何が変わるのか。まず、システムを顧客の言う通りに作るのではなく、「早く安く」開発するための方法をウフルが顧客に提案・アドバイスし、両者の協働体制のもとで開発を進める点が異なる。

 そのベースには「スモールスタート」という開発方式がある。具体的には、「顧客がシステム化によって実現したいこと」を100としたとき、それを一気に開発するのではなくて、10~20くらいの"小さな塊"に分割し、順序よく開発・稼働させていく開発方法である。契約形態も、スモールスタート向きの形があるという。たとえば開発費を月額XX万円と決めて、1カ月の間にその金額内で実現できることをお互いに話し合いながら開発していく、といったやり方だ。

 こうすると、「わずか2カ月ほどで最初の"小さな塊"を実現できる」(園田氏)。しかも、クラウド型のシステム開発プラットフォームを使うので、システムの検討段階から、実際に使うシステムの画面をさっと試作して議論を進められる。これは、クラウド型開発ならではの良さである。

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