女性が活躍する会社

女性活躍推進の効果を最大化するには 大久保幸夫、石原直子氏

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 また労働政策研究・研修機構が、企業で働くミドルマネジャーに対して調査を行ったところ、課長相当職における男女の資質について次のようなことがわかりました。

 女性が優位となる資質には「公私を問わず頼りにされることが多い」「どんな人ともコミュニケーションがとれる」があり、男性が優位となる資質には「物事をデータに基づき定量的に分析する」「論理的に人を説得する」があるということです。

 これらの違いがあることをよく理解したうえで、あえて男女の混合チームをつくることが良い成果につながるのです。

 ダイバーシティ経営企業100選に入選した会社のレポートを読んでいると、よく「女性ならではの......」という言葉に出会いました。たいていはそのあとに「感性」とか、「細やかさ」という言葉が続くのですが、これは本当に正しいのでしょうか。

 男女差を活かすということは大事なのですが、「女性ならではの」と言われてしまうと、その言葉自体が男目線で、勝手な理想や思い込みに基づいているように思えてなりません。「女性ならではの感性」という言葉は、男女で異なる好みや流行などを指しているということならそう書けばいいですし、感性自体は男女差ではなく個人差がほとんどです。

 女性だからといって誰もが細やかなわけでもないでしょう。周囲にいる一人ひとりの女性を思い浮かべてみてください。細やかな人もいれば、細かいことは気にしない人もいるはずです。細やかさとは女性ならではのものだというのは間違いだとすぐに気づくと思います。

 男女が職場で不平等に扱われていたときの価値観を引きずらないように、細心の注意を払いながら、男女の差を活かしていきたいものです。そして、男女差以上に個人差が大きいことを前提として、忘れないようにしておきたいと思います。

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