女性が活躍する会社

新人女性を確実にリーダーに育てるシナリオ 大久保幸夫、石原直子氏

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入社直後からトップギアで走るための事前準備

 このように、入社直後から女性がトップギアで走れるようになるために、女性たち自身に入社より前の段階でいくつか経験しておいてほしいことがあります。これは、企業の人事に対して言うと、こういうポイントで採用希望者をみてほしいと思うことでもあります。

 ひとつは、期間の長いインターンシップへの参加です。

 1週間だけとか2日だけとかのごく短い期間、企業にお客さんとして迎え、適当なゲームやグループワークに参加させ、新規事業プランのプレゼンをさせて帰ってもらう、というよくある「イベント」型のインターンシップではありません。

 事業の現場に、実際に働く社員とともに身を置いて、「企業で働く」というのがどういうことなのかを肌身に染みて理解できるくらいの、「じっくり型」のインターンシップを、(女性だけでなく男性でも)学生のうちにぜひ経験しておいてほしいと思いますし、企業にもこういう対応のインターンシップを実施してほしいものです。

 1カ月かそれ以上、他の社員が働いている場に身を置いて、働くことのリアリティをつかみとる経験は、入社後のとまどいやギャップを軽減してくれる、貴重な財産になるでしょう。

 この「じっくり型」のインターンシップは男性にとっても女性にとっても有意義なものになりますが、もうひとつ、特に女子学生が企業に入る前に学んでいるかどうかを見極めたいのが「リーダーシップ」です。

 日本という社会では、女性は物心ついた時から、さまざまな場面で「なるべく差し出がましいことをしないように」「人の前に立たないように」と陰に陽に教えられながら育ちます。男性を差し置いて意見を言うような女性は、集団のなかで「悪目立ち」すると言われ、男性ばかりでなく女性からも敬遠されることがあります。

 このことは、企業で働く女性達が管理職(=人の上に立つこと)を目指さない、ということにも、企業で働く人々が「女性の管理職」に何となく違和感をおぼえてしまうことにも、大きな影響を与えていると思います。

 若い女性の多くは、部下を持ちチームで成果を出すことに責任を持つ、という働き方は自分に縁遠いものだと認識しています。若い男性のほとんどが、自分は「普通に」昇進して、そのうちチームを率いる存在になるだろうということを、ほぼ前提に働いているのとは、あまりに対照的です。

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