女性が活躍する会社

新人女性を確実にリーダーに育てるシナリオ 大久保幸夫、石原直子氏

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 それなのに、女性の活躍を支援すべき立場の上司が、

「あいつは女性だからもう少ししたら両立に悩むだろうな」

「結婚したら辞めてしまうんだろうな」

などと思って、徐々にその人たちにかける期待の「量」を減らしてしまってはいないでしょうか。

「こいつはきっとよい管理職になる」

「このままハイパフォーマーとして成長し続けてほしい」

という心からの期待を、まずはかけ続けてやらねばなりません。

 その言葉を受けた女性たちが、

「この上司は私に期待してくれている」

「私の成長を信じてくれている」

と思えた時にはじめて、多少の困難が待ち受けていてもそれに負けることなく前進していこうという肚(はら)が決まります。

 先に期待をすれば、覚悟はあとからついてくるのです。

 現状では、残念ながら多くの女性が、「会社は女性には期待していない」と感じています。女性リーダーを生み出したいならば、女性の心の中にある、この「不信」を払拭しなくてはなりません。

 そして実際に、将来のわが社を担うリーダーを育てているという自覚のもとに、彼女たちの業務や目標を設計し能力開発を助け、異動と任用のプランニングをしましょう。言葉だけでなく行動で「期待」を示すのです。

 なかでも、特に重要なのは上司の役割です。「女性が何を考えているのかよくわからない」「自分は女性のキャリアについて何の知見もない」というのは、もう通用しません。女性社員に「会社からの期待」を日常的に感じさせられるのは、上司にほかならないのですから、責任は重大です。

 周囲からの期待を常に感じ続けることは、もちろん当の本人にとってはプレッシャーでもあります。しかし、プレッシャーをバネに変えられる人こそが大きな成長を遂げられる、というのは男女を問わない真実です。「期待されているから頑張れる」人が、将来のリーダーになっていくのです。

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