女性が活躍する会社

女性育成の常識は間違いだらけ 大久保幸夫、石原直子氏

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 今の日本企業で管理職をしている女性の多くは40代以上ですから、彼女たちの入社時期は1990年前後。

 日本で男女雇用機会均等法が施行されたのが1986年なので、企業がようやく、「女性は『事務職』で男性社員の『アシスタント』」という固定観念から抜け出そうとしていた時期に入社し、道なき道を切り拓いてきたのが、今存在している、ごく少数の管理職の女性たちなのです。

 こうした女性たちのなかには、男性に伍して働くために、家庭やプライベートを犠牲にして仕事だけに邁進してきたという人や、子育ては自分や夫の両親にまかせっきりにしてきたという人も少なくありません。

 企業がある程度まとまった数の女性総合職を採用するようになり、男女共同参画とかダイバーシティという言葉が徐々に浸透してきた2000年代に入社した女性たちとは、女性が働き続けることの難易度も、周囲の理解度も、働く環境の整備の進み具合も、まったく異なっていたのです。

 そのような環境で働いてきた先輩たちの生き方や働き方は、自分たちと同じにはなりません。「ああいう風になりたいわけではない」というのも、今の時代だからこそ言えるのかもしれません。

 そもそも、ロールモデルは、「自分と完全に条件が一致」している人でなくてはいけないのでしょうか。だとしたら、そもそもロールモデルを見つけることは、どの人にとっても、かなり難易度の高いことになります。働く人は一人ひとり能力も違えば、任されている仕事内容も違う。家庭や経済状況も異なるのですから。

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