「論語と算盤」と現代の経営

『論語と算盤』は私の経営方針に合った理想とするものだった 守屋淳氏

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 「福祉を商売にすることにならないか」との質問がありましたが、今のような話をいろいろしたところ、ありがたいことに「わかった」と納得してくれました。そして車に「ふれあい号」という名前だけ付けて、活動を開始しました。1カ月で多い時には40組。午前中帰ってきて、また午後出るとかで、だいたい平均20組が使っていたんじゃないですかね。

 もちろん、信用金庫ですから、それを売り物にしてはいけないと思います。けれど、そういうやさしさを持っていて、なおかつ、うちの職員がそれを理解していて、地元でも知られていることについては、よかったと思います。

守屋 そのような「やさしさ」や『論語』的な面を見せつつ、三浦藤沢信用金庫は60年連続で黒字を続けています。いわば利益に対してがっついていなくても、堅調な財務基盤を築いています。素人目から見ますと、どうもそこは矛盾しているように思えるのですが(笑)、これがなぜ可能になっているのか教えてください。

平松 堅調な財務基盤を築くこと、言い換えればやさしさのための強さを持つことこそ三浦藤沢信用金庫では目指しているのですが、そのためには、まず、利益の基本となる間接金融、貸出を増やしなさい、という方針を根本としています。

 こういう時代ですから、メガバンクさんが入ってきて、大きな地銀さんが入ってきて、競争が激しくなっているので、当然レートがどんどん低くなっています。その中では利益がなかなか出にくい環境にあります。それでも、貸出の量を増やすことを基本としています。

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