「論語と算盤」と現代の経営

優れた経営のバランス感覚を持つには固定概念にとらわれない 守屋淳氏

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 思想の「実行」や経済の「信頼」といった現代が直面する難問に対すべく、渋沢栄一や「論語」の教えを実践している経営者の方々にインタビューしました。評論家や学者といった立場からの声ではなく、生々しい現場を預かる責任者の声として、きわめて示唆に富んでいると筆者は考えます。混迷の続く時代を照らすヒントとして、本連載を活用して頂ければ幸いです。

 第2回目の今回は、アクセンチュアの程近智社長にお話を伺いました。

 なお、本文に登場する人物の年齢や肩書き、数値データなどは原則としてインタビュー当時のものですが、プロフィールは2013年6月現在の情報を表記しています。

「論語と算盤 経営塾」に参加して

守屋 程社長は、コモンズ投信会長の渋澤健さん(渋沢栄一の玄孫)が主催する「論語と算盤 経営塾」に参加をされていました。参加に至る経緯や、その理由について教えてください。

<FONTBOLD />程 近智(ほど ちかとも)</FONTBOLD></p><p> 1982年スタンフォード大学工学部卒業、91年コロンビア大学経営大学院(MBA)卒業。82年アクセンチュア株式会社入社、2005年代表取締役に就任、08年より現職。戦略立案、M&A、システム開発・導入、アウトソーシングプロジェクトを70社以上、幅広い分野の担当経験を持つ。上智大学非常勤講師、東京大学外部講師、早稲田大学客員教授、経済同友会幹事。

程 近智(ほど ちかとも)

 1982年スタンフォード大学工学部卒業、91年コロンビア大学経営大学院(MBA)卒業。82年アクセンチュア株式会社入社、2005年代表取締役に就任、08年より現職。戦略立案、M&A、システム開発・導入、アウトソーシングプロジェクトを70社以上、幅広い分野の担当経験を持つ。上智大学非常勤講師、東京大学外部講師、早稲田大学客員教授、経済同友会幹事。

 私はちょうどその頃に50歳になろうとしていました。『論語』の世界でいえば「天命を知る」ということになります。次の50年に向けた新しい出発点として、昔の知恵などを一度原点に戻って考えないといけないと感じていた時でした。

 私はアメリカの大学に行っていたので、古典を日本語では読んでいなかったのです。東アジアの授業のときに、英語でさらっと読んだだけで。ですからもう一回、じっくり日本語で『論語』などの古典を読みたいと考えていました。

 そして、せっかく30年近くビジネスの世界に身を置いてきたのだから、単純に読書をするというよりは、ビジネスと掛け合わせてしっかり考えてみたいという思いも持っていました。私が「論語と算盤 経営塾」に参加させていただいたのは、まさにそう考えていたときだったんです。

 渋澤健さんは、経済同友会の活動で以前から存じあげていました。ただしそのときは特に渋沢栄一さんの5代目という意識はありませんでした。北米委員会などでご一緒することもあったので、アメリカにいた経験が長く、自分とバックグラウンドが似ている方だなと感じていました。考え方も非常に似ていると思っています。日本のやり方とアメリカのやり方とではどちらが本当にいいのか、というようなことを渋澤健さんもおっしゃっていますし、私もよくそういったことに思いを巡らせていました。こうしたお話をしているときに、「第2回の『論語と算盤 経営塾』をやる」というお話を頂き、50歳という節目でこれからの人生設計の材料の1つとして役立てたいと思い参加を決めたのです。まさに、天命のように、渋澤さんが身近にいてくれて、私を導いたのです。

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