「論語と算盤」と現代の経営

今の日本に必要なのは他人が人を光らせる社会 守屋淳氏

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 思想の「実行」や経済の「信頼」といった現代が直面する難問に対すべく、渋沢栄一や「論語」の教えを実践している経営者の方々にインタビューしました。評論家や学者といった立場からの声ではなく、生々しい現場を預かる責任者の声として、きわめて示唆に富んでいると筆者は考えます。混迷の続く時代を照らすヒントとして、本連載を活用して頂ければ幸いです。

 第1回目の今回は、国内外の数々の会社の役員やプロデューサーを務め、参議院議員でもあった藤巻幸大(議員としては、本名の幸夫で活動)さんのお話を紹介します。

縁以外は八百長

守屋 まず、中国古典を読まれるようになったきっかけを教えて下さい。

<FONTBOLD />藤巻 幸大(ふじまき ゆきお)</FONTBOLD></p><p> 1960年東京都生まれ。上智大学経済学部卒業。株式会社伊勢丹入社、数々の売り場をプロデュースし、提携先のバーニーズでバイヤーを経験。伊勢丹退社後、2003年福助株式会社代表取締役社長に就任、1年半で再建を果たす。以降、様々な会社の立て直しや設立に携わり、「日本」にこだわったブランド作りやコンサルティングを手掛ける。また2010年より政界進出。2012年12月には参議院議員へ繰り上げ当選し、クールジャパンやビジット・ジャパンの政策活動に関わる。2013年、結いの党結党に参加。直後に病で入院。2014年3月死去。

藤巻 幸大(ふじまき ゆきお)

 1960年東京都生まれ。上智大学経済学部卒業。株式会社伊勢丹入社、数々の売り場をプロデュースし、提携先のバーニーズでバイヤーを経験。伊勢丹退社後、2003年福助株式会社代表取締役社長に就任、1年半で再建を果たす。以降、様々な会社の立て直しや設立に携わり、「日本」にこだわったブランド作りやコンサルティングを手掛ける。また2010年より政界進出。2012年12月には参議院議員へ繰り上げ当選し、クールジャパンやビジット・ジャパンの政策活動に関わる。2013年、結いの党結党に参加。直後に病で入院。2014年3月死去。

藤巻 30歳くらいのころ、仕事に行き詰まりを感じていたことがありました。そのころに知り合いから「川嶋孝周っていう易の研究で有名な先生に会ってみろ」と紹介されたのが、きっかけです。そのときに、「安岡正篤先生の本を読め」と言われまして、何10冊かな、出ている本はほとんど買いました。

 それと、おやじが東芝に勤めていたんですが、おやじの部下だった人が、うちの近所にたまたまいたんです。それで、「あなたのお父さん、私たちに佐藤一斎の『言志四録(げんししろく)』を薦めていましたよ」と言われて、こんな分厚い本をそのときに買って、枕元に置いといて読んで、かれこれもう15年になるのかな。そうした本を読むたびに、「いかに自分がだめか」と思うわけですよ。だけど、「いまの日本、俺以上にだめな人間ばっかり増えたんじゃないかな」と最近思ってもいます。でもそこに、東洋のものの考え方がありさえすれば、自分の軸がぶれることはない。具体的にどの言葉というわけではないけど、やっぱりああいうものが根本にある人間とない人間では絶対どっかで違いが生じると思っています。

 だから僕は、若い連中と飲むときにも、『論語』の本をアトランダムにパッと開けて、「今日はこの言葉だ。ここに書いていることが、みんな出来ているのか」と言って、よくゲームのような形で使っています。

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