「論語と算盤」と現代の経営

金融が経済、社会の主役になろうとしてはいけない 守屋淳氏

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 その上で、私どもは日本のメガバンクとして多くのお客さま、内外のお客さまを存じ上げているし、歴史的にもいろんなことをやってきています。ですから、実体経済の行く末を見据えて、半歩先回りして、日本の新しいありよう、進むべき姿、そこに向かっての産業なり個人の生活なりのお手伝いを差し上げると。こういうことこそは我々にできるのではないかと思っています。

守屋 そうなりますと、10年後、20年後に対応した、これからの銀行員にふさわしい人材を、どうお考えになっていますか。

塚本 10年後、20年後の対応力ということで言いますと、やっぱり変化対応能力でしょうね。それは取りも直さず、何かあらかじめ変化のシナリオが見えていて、それを勉強しているということではありません。自分の目で事実を確認して、課題を見つけられて、それに対してみんなでわいわい言いながら対策が考えられる人ということでしょうね。経済自体も世界もこれだけ大きく変化しているわけで、先ほど申しましたように金融というのは黒衣ですから、われわれ自身も外界の変化とともに、あるいは少し先回りして変革をし続けなきゃいけません。だからやっぱり変革をし続ける力というものがこれ、一番大切なことだと思いますね。

 もう1つは、やはりグローバルということだと思います。われわれのビジネス、いま海外で大きく展開しております。特にアジアのビジネスというのは今、大変伸びているところです。その中でやはりこれも、企業のお取引先、これは大企業のみならず中堅企業、あるいは中小企業と呼ばれる範疇(はんちゅう)に属する会社も今、相当程度アジアを中心として海外進出をされており、また検討しているということですから、そのニーズに対してやはりわれわれ、しっかりお応えしていかなければいけない。

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