「論語と算盤」と現代の経営

社会貢献になる義を思い切ってやる勇を持つ 守屋淳氏

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 大抵、失敗しているんですよ、無茶してね。みんなワーワー言うから、「世の中こうだから」というので設備投資したら、ものの見事にリーマン・ショックで、そんなの通用しないとなる。やろうと思っていたときは、極端な話、食糧は現地調達ぐらいのつもりで、特攻隊精神で行くような「蛮勇」のことを、勇だと誤解していた――そんなことに、後で気がつくなんていうことがありますね。

<FONTBOLD />守屋 淳(もりや あつし)</FONTBOLD></p><p> 作家、中国古典研究家。1965年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大手書店勤務を経て、現在は中国古典、主に『孫子』『論語』『老子』『荘子』『三国志』などの知恵を現代にどのように活かすかをテーマとした執筆や企業での研修・講演を行う。主な著書・訳書に『現代語訳 論語と算盤』(ちくま新書)、『ビジネス教養としての「論語」入門』(日本経済新聞出版社)など。</p><p>

守屋 淳(もりや あつし)

 作家、中国古典研究家。1965年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大手書店勤務を経て、現在は中国古典、主に『孫子』『論語』『老子』『荘子』『三国志』などの知恵を現代にどのように活かすかをテーマとした執筆や企業での研修・講演を行う。主な著書・訳書に『現代語訳 論語と算盤』(ちくま新書)、『ビジネス教養としての「論語」入門』(日本経済新聞出版社)など。

守屋 今のお話をちょっと補足させていただきますと、『論語』の中に出てくる「勇」というのは、我々日本人が頭に浮かべる「勇気」とはちょっと別物なのです。もし一言で言うとするならば、「結果の出せる実行力」のことを勇と言っています。今、岩崎さんがおっしゃった、ある種リスクを省みず「特攻精神で突っ込んで行け」というのは「匹夫(ひっぷ)の勇」、つまらない人間の勇と言います。一方、引くべきときに引いて、結果の出せる実行力のほうは「君子の勇」、立派な人間の実行力。こういう区分で一応中国古典『論語』では分けておりまして、今まさしく言われたお話は、こういう区別に関わることだと思います。

 今のお話を伺っていてお訊きしたいのですが、岩崎さんにとって「義」とは何ですか。

岩崎 義というのを簡単に理解するためには、「そのことをやるほうが社会貢献になる」と考えると、会社においては一番わかりやすいです。自分のためではないんです。周りの人の「ためになる」ことをやる、それが義だと言うと、「会社の行く道」といったことを説明するときに使いやすいですね。

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