クロネコ遺伝子-生き続ける「小倉昌男イズム」-

「やさしく言えるから管理職」――できないのは自らが理解していないから 岡田知也氏

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蕎麦屋の有料割り箸

 私たち日本人には、蕎麦好きな人がたくさんいます。「自家製手打ち蕎麦」「新蕎麦入荷」などと看板が出ていると、つい店に入り、食してみたくなるものです。代表的な国民食のひとつといえます。

 蕎麦といえば思い出す、小倉昌男氏の言葉があります。大口のお客様との契約を報告したときのことです。私が、「宅急便運賃のほかに、その他段ボールなどの費用をご請求することになりました」と報告しました。

 すると、小倉氏が小声で言いました。

『蕎麦屋で割り箸が有料......という感じに聞こえますね。割り箸を使わなくてはお蕎麦が食べられないのだから、仕方ないのですが......』

 私が若いころの話なので、その前後の会話のやりとりが記憶にないのですが、この言葉だけは鮮明に覚えています。

 宅急便を送るには、荷物を入れる段ボールや、送り状が必要になります。さらに、梱包するためのテープや、ときには緩衝材なども必要になることがあります。

 『蕎麦屋で割り箸が有料』とは、お客様が宅急便を利用されるときに、送るための段ボールなどを探し調達する手間や費用がかかることを歓迎していない、小倉氏の気持ちを表していました。宅急便を利用するのに段ボールや送り状が必要なのは、こちら側(ヤマト運輸)の都合だという考え方です。

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