「なぜか売れる」の公式

売るためには3つのポイントだけで考える マーケティング アイズ代表取締役 理央 周

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

超わかりやすい、なのにMBAベース

 私は、アメリカの大学のビジネススクールでマーケティングを学びましたが、もちろん理論やフレームワークの勉強は重視されていました。しかし、そうした理論の勉強は、前提(準備)ではありましたが、それ自体が授業の本質ではありませんでした。実際の授業で大切だったのは、さまざまな事例について、受講者が「なぜ、成功したのか」を自分の頭で考えることでした。

 ですから、この連載では大企業の大成功の事例にとどまらず、私がコンサルティングを行った会社の成功事例を紹介しながら、なぜ成功したのか、その理由をわかりやすくお伝えし、みなさんのビジネスに当てはめた際、どう使えるのかを考えていただきたいと思っています。

 反対に、やはり負けるには負ける理由がそれなりにありますから、ありがちな失敗例もいくつか取り上げてご紹介していくつもりです。

 理論やフレームワークを勉強することはもちろん大切です。けれども、実務家にとっては、なかなか覚えられない、使いにくい理論よりは、むしろシンプルな理論だけを学び、「使うこと」が大切です。

 ですから、本連載ではなるべくわかりやすい言葉を用いて説明しました。

「そうは言っても、自分は営業やマーケティングなんか、関係ないし......」

 そんなことはおっしゃらないでください。

 冒頭にも述べたように、すべてのビジネスは「売る」ことが前提になっています。「売る」ためには、ヒト、モノ、カネ、情報などの経営資源をどう使うかが重要になりますから、経理、総務、人事などすべての部門の方がマーケティングの基礎を知っておく必要があります。

 肩ひじ張らずに構えずに、読み進めていったら、マーケティングのバックグラウンドに基づいた考え方が理解できていた。この連載がみなさんにとって、そんな入り口になればうれしいなと思っております。

理央周 著 『「なぜか売れる」の公式』(日本経済新聞出版社、2014年)プロローグ「売るためには、3つのポイントだけで考える」から
理央 周(りおう めぐる)
本名・児玉洋典。マーケティング アイズ代表取締役。関西学院大学経営戦略研究科准教授。1962年、名古屋市生まれ。静岡大学人文学部経済学科卒。大手製造業勤務などを経て、インディアナ大学経営大学院にてMBAを取得。アマゾンジャパン、マスターカードなどでマーケティング・マネージャーを務めた後、2010年より現職。マーケティングに特化したコンサルティング、研修、経営講座に携わる。2013年より、関西学院大学で教鞭をとる。著書に『サボる時間術』『ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている』(日経プレミアシリーズ)、『テレビショッピングはなぜ、値段を最後に言うのか?』(ダイヤモンド社)、『最速で結果を出す人の戦略的時間術』(PHP研究所)がある。

キーワード:管理職、プレーヤー、マーケティング、営業、人事、人材、研修

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。