創造を支えるビッグデータ活用の針路

まだ間に合う、データ経営の先頭集団に加わる最低条件とは アビームコンサルティング 國本修司氏

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

 マーケティングの強化やサービスメニューの拡充を目的にビッグデータを活用する企業は、今では珍しくなくなった。しかし、新たな価値を生み出して競合企業に先んじるにはデータ活用の対象領域を今まで以上に広げる必要がある、とアビームコンサルティングの國本修司氏は言う。データの価値を最大限に引き出して経営に役立てる「データ経営」に詳しい同氏に、ビッグデータ活用を深化させ、データ経営の先頭集団に加わるための条件を聞いた。

――ビッグデータの活用に取り組む企業が増えてきました。現状をどうとらえているか、國本さんの見解をお聞かせください。

國本 修司(くにもと しゅうじ)氏 アビームコンサルティング 社会インフラサービス・コンシューマービジネス統括事業部 CPG/Foodセクター シニアマネージャー 1972年生まれ。防衛大学校理工学部航空宇宙工学科卒。大手システムインテグレーターを経て、2001年にアビームコンサルティング入社。大手製造業のグローバル経営を支援する、マスターデータを中核に据えたデータ経営コンサルティングを手掛ける。著書に「『データ経営』を実現するIT戦略」(日経BP社)がある。

國本 修司(くにもと しゅうじ)氏 アビームコンサルティング 社会インフラサービス・コンシューマービジネス統括事業部 CPG/Foodセクター シニアマネージャー

1972年生まれ。防衛大学校理工学部航空宇宙工学科卒。大手システムインテグレーターを経て、2001年にアビームコンサルティング入社。大手製造業のグローバル経営を支援する、マスターデータを中核に据えたデータ経営コンサルティングを手掛ける。著書に「『データ経営』を実現するIT戦略」(日経BP社)がある。

 この1年ほどの間で、詳細な顧客の行動分析や効果的な販売促進をはじめ幅広い分野でビッグデータの活用が広がりました。目に見える成果を上げる企業も出始めています。しかし、今はまだ入り口に立ったところ。本格的なビッグデータ活用に向けて、ようやく道具がそろってきた段階だと考えています。

 道具とは、大量のデータを格納して高速に処理を実行するデータウエアハウスや、データの分析結果を分かりやすく表示する機能を持つビジネスインテリジェンスソフトなどのことです。こうしたビッグデータを活用するために必要な道具立ては、確かに整ってきました。その結果、従来は何日間も要していたシミュレーションを数分から数10分で実行し、顧客の嗜好や商品の販売傾向をきめ細かく把握できるようになっています。ただし、多くのケースはビッグデータの用途をある程度絞り込み、閉じた事業領域での活用にとどまっているのが現状です。

 顧客が求める商品やサービスをタイミングよく提案するようなシーンでは、顧客の嗜好を深く探る縦方向の深堀分析は大きな意味があります。しかし、深堀の追求だけでは商品やサービスの新たな価値を創出できません。視点を一段上げて横方向へのワイドな活用法を模索する必要があります。

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。