創造を支えるビッグデータ活用の針路

社員のコミュニケーション行動をデータ化して売上増につなげる

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 赤外線センサーや加速度センサー、GPS(全地球測位システム)、RFID(無線ICタグ)など、センサーから得られる膨大な数のデータにはビジネスに役立つヒントがたくさん隠れている。「デバイス由来データからいかにして新たな知見を引き出すか」が、ビッグデータ活用の本命の一つと目されているのは、そのためである。

 センサーが発するデータは、ある時点で計測した人やモノの状態を直接的・間接的に示すもので、一つひとつのデータの容量は小さい。しかし、数を集めて解析すると、それまで見えなかった新事実、あるいは特段の疑いを持たなかった"定説"が必ずしも正解ではなかったという事実が浮かび上がってくることがある。

 あのチームのメンバーは話し好きばかり。休憩時間になるとみんなで集まってワイワイとやっていて、まるでオフィスに楽しみにきているようだ――。そんな印象を与えるチームが、社内で目覚ましい成果を上げている、なんてことはないだろうか。実は、個々の従業員の業務スキルよりも、休憩時間の従業員の活気のほうが、業績との相関が強いケースがある。

 このように業績の向上にダイレクトに効く可能性がとりわけ大きい要因を発見する用途で、デバイス由来のビッグデータは、すでに役に立ち始めている。日立ハイテクノロジーズが提供する業績向上支援サービス「ヒューマンビッグデータクラウド」を例に、具体的な活用法を見ていきたい。同サービスは、センサーを内蔵した専用デバイスを使って人の行動を示すデータを集め、そこから得られた知見に基づき業務改善策を示唆する。コールセンターにおける電話セールスの受注率向上や、ホームセンターのレイアウト変更による売上増などの成果を上げている。

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