社員の不祥事・トラブルの予防と対策

出社せず、内定取り消したら賠償請求 本間邦弘氏

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明日行きます、1週間後に行きますと二転三転、内定取り消しに賠償を請求

 A社は事務用機器を販売する会社です。A社では営業担当の社員3名を中途採用することになり、面接の結果、3名に内定を通知しました。ところが、そのうちのBさんが出勤日と決まった10月1日の朝になり「前社での引き継ぎが終わらず、出勤は明日になります」と連絡してきました。しかし翌日の朝には、「前社での引き継ぎが終わらず、出勤は1週間後になります」と再度連絡してきました。A社の営業課長は、Bさんに対してメールで「10月1日の出勤は、Bさんと合意して決定したものであり、次の予定日には必ず出勤してほしい」と連絡しました。しかしBさんは出勤予定日の前日に「どうしても引き継ぎが終わらないため、あと2週間待ってほしい」とメールを送ってきました。

 A社の営業担当役員と営業課長などが話し合い、Bさんが出勤日を2度ならず3度も一方的に延期してきたことを重く見て内定を取り消し、採用しないことを通知しました。A社が内定取り消しの通知を出して10日後に、Bさんから「今回の内定取り消しは不当である、3カ月分の賃金と慰謝料計150万円の支払いを求める」として、あっせん(斡旋)を申し立てました。A社はこれに応じ、あっせんの日に話し合った結果、30万円の支払いで双方が合意し、終了しました。

発生の要因

 今回は、A社の内定通知書に出勤日の厳守に関する記載がなく、また出勤日を厳守することについて合意がされていなかったことが要因であると考えます。

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