起業で本当に成功するために大切なこと

ベンチャー体質こそ究極の競争力 メガチップス会長 進藤 晶弘氏

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 さらに、創業にあたって立てた育成のシナリオを改めて(図表4)に示しますが、裸一貫の出発になるので、まず一刻も早くキャッシュフローを生み出すために受託開発事業から立ち上げ、その事業を通して顧客の信用を得ると共に、経営基盤を築く。そして、3年後に顧客専用LSI事業を立ち上げてファブレス構想を実現。さらに、その3年後(創業から6年後)に特定用途向けLSIを加えて10年後には100億円規模の企業に成長させるという段階的な成長のシナリオでした。

図表4 メガチップス創業時の成長シナリオ

図表4 メガチップス創業時の成長シナリオ

 創業してからそのシナリオに沿って企業活動を行いましたが、運に恵まれたとは言え、10年後には売上高500億円を越えて、当初の予想をはるかに超える成長を遂げることができたのです(図表5)。

図表5 メガチップス成長の軌跡

図表5 メガチップス成長の軌跡

 市場にしっかり根を下ろしている既存企業との戦いでは、「独創性・革新性」を入れることが大切です。違いを追求し、違ったポジションを築き、さらに彼らがやっていない改革的要素を加えることで、ベンチャーの勝ち筋が見出せるものです。

進藤晶弘著 『起業で本当に成功するために大切なこと』(日本経済新聞出版社、2015年)第7章「小が大に勝つための戦略」から
進藤 晶弘(しんどう・あきひろ)
メガチップス会長

1941年生まれ。愛媛大学工学部卒業。三菱電機入社。MOSIC製造部部長代理を務め1979年同社を退職、リコー入社。同社半導体研究所所長などを務め、90年退職。同年メガチップス創業。98年株式公開(店頭登録)、2000年東証1部上場。1998年メガフュージョン(当時の社名はビジュアルコミュニケーション、2001年ジャスダック上場、後にメガチップスの完全子会社に)を創業。インキュベーションセンターの開設や、大阪市立大学大学院創造都市研究科にて特任教授を務めるなど、起業家教育にも力を入れてきた。

キーワード:経営、マーケティング、管理職、人材、営業、イノベーション、経営層

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