起業で本当に成功するために大切なこと

ベンチャー体質こそ究極の競争力 メガチップス会長 進藤 晶弘氏

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 以上のような弱点を持つベンチャーにおける絶好の参入チャンスは、変化の激しい不確実性の時代です。政治・経済の変化、技術の変化、市場(機器)の変化、競合相手の変化、社内環境の変化を機会ととらえて、既存企業が関心を示していない事業(ニッチ事業)に参入するとベンチャーの強さを発揮することができます。

 基本的なことですが、2つの要素を持って戦う方法があります。

 第1は、「戦略的要素」で戦うことです。

 皆が認めないこと、誰もやっていないこと、他社がやっていないことを最初にやることによって、既存企業との違いを追求し、違ったポジションを築くやり方です。ただし、本質的に魅力がある市場(成長市場)であり、明解に市場を定義して出発し、ベンチャーの強みと合致していることが重要です。

 第2は、「改革的要素」で戦うことです。

 既存勢力とは違う視点で「逆転の発想」をし、方法を変えて効率を劇的に改善するやり方です。今まで既存勢力がやってきた方法に改革要素を加え、彼らにない新たな競争力をつけて参入することです。あるいは、既存勢力がいずれは顕在化するであろうと思われる弱点をいち早く克服して、その弱点を突く方法もあります。常識・通念・慣習を破り、既存勢力が取っている仕組みとやり方を変えて効率を良くすることです。

メガチップスは、どう戦ってきたのか

 第1と第2の戦い方を合わせて整えることができれば「鬼に金棒」、競争相手が大きくても恐れることはありません。すでに何度も例として使っていますが、私がメガチップスを創業した時の状況に基づいて、ベンチャーの戦い方について解説してみましょう。

 創業時の構想は、大手半導体メーカーがまだ関心を持っていなかった「システムLSIに特化したファブレス・ハイテクベンチャー」像で、「既存勢力とは正反対の戦略」を取って参入することでした(図表1)。

図表1 日米半導体産業の草創期からの時代の流れと将来の予想

図表1 日米半導体産業の草創期からの時代の流れと将来の予想

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