起業で本当に成功するために大切なこと

起業に向く人は組織の中の「変わり者」 メガチップス会長 進藤 晶弘氏

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 50歳を目前に、私は大企業をやめて起業することを決心しました。安定を捨ててでも、どうしても自分の手でやってみたい、実現したい事業があったからです。起業家に必要な資質や、大企業に勝つための戦略、次のリーダーを育てるために必要なことなど、実体験から生まれた具体的な知恵を述べていきます。私自身が全身全霊を傾けて生みだした「起業の教科書」です。

変化なくして成長はない

 起業家精神行動の源泉は、「構想力と意志の強さ」です。その行動の裏づけには、

(1)将来の変化に対する方向性を読む洞察
(2)自分がやりたいことを、実現した時の姿として構想する力、そして構想を実現するシナリオの創造
(3)それに取り組む強い意志

があります。これらの要件が整えば、挑戦心がわき、前例や常識を超えることもリスクを取ることも恐れることはありません。

 夢を語るのはたやすいことですが、実現したい姿を構想(基本設計図)し、実現する過程のシナリオを書くのは非常に難しいことです。だから起業家精神を持つ人は、優れたビジョンのクリエーターであり、実現のシナリオを書くシナリオライターであると言えます。

 起業家精神を持っている人が発揮する能力は、頭の良さや知識、学歴や職位といったものではありません。いかに良いことを構想しても、頭で考えて是非を判断するだけでは成就しません。やろうと決断すれば、理屈より行動が重要です。決断した時点では、メンバーを単にスタートラインに立たせただけのことに過ぎず、そこからがいよいよ修羅場の幕開けとなります。構想実現のゴールを目指して先頭に立ち、当然のごとく直面する課題を解決していく行動力を発揮することが起業家に求められます。

 「変化は成長なり」です。どのような企業においても、過去に成功してきたサービス、事業の仕組み、ビジネスモデルは時間と共に陳腐化します。それらにともなって、獲得してきた市場や顧客の縮小は避けられません。

 企業は、陳腐化による衰退を予防する必要がありますが、そのためには

(1)企業構造や体質を変える
(2)新しい事業や新市場を創造して、新しい価値を生みだす
(3)仕事のやり方や仕組みを変える

など、「企業を変化させる」ことで直面する「本質的な問題」を解決する必要があります。

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