ゲーム・チェンジャーの競争戦略

何を仕掛けられるかわからない、異業種競争の台頭 早稲田大学ビジネススクール教授 内田和成氏

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異業種競争を「事業連鎖」で読み解く

 異業種の参入やベンチャー企業の台頭により、これまで当たり前だと思っていたビジネスモデルが通用しなくなり、新たな競争が生まれるようになりました。こうした変化に対応できず、淘汰された企業も数多く存在します。既存企業は、どうすれば、いまある事業を守りつつ競争に打ち勝つことができるのでしょうか。

 2009年に出版した『異業種競争戦略』では、これまでのような企業内の「バリューチェーン(価値連鎖)」だけでなく、関連企業を包括した、より大きな連鎖をとらえることで、こうした新しい競争の見取り図を示しました。この大きな連鎖を「ビジネスチェーン(事業連鎖)」と名づけています。

<FONTBOLD />バリューチェーンと事業連鎖</FONTBOLD>

バリューチェーンと事業連鎖

 たとえば、カメラ、フィルム業界で起きた異業種競争を見てみましょう。

<FONTBOLD />カメラ、フィルム業界で起きた変化</FONTBOLD>

カメラ、フィルム業界で起きた変化

 もともと写真関連業界は、記録媒体すなわちフィルムを製造・販売するフィルムメーカー、カメラを製造・販売するカメラメーカー、現像・焼き付けを担うDPE店と現像所、さらにでき上がった写真を整理保存して鑑賞するためのアルバムメーカーといった具合にきれいに分業が成り立っていました。お互いの業界は、協調することはあっても、決して競合しない関係でした。

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