渋沢栄一 100の金言

「人事を尽して天命を待つ」に含まるる真正の意義 渋沢 健氏

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合わないと思っても避けない

悪人必ずしも悪に終わるものでなく、
善人必ずしも善を遂げるものとも限らぬから、
悪人を悪人として憎まない。
【「論語と算盤」・常識と習慣】

現代の言葉で言うと......

「悪い人」でも最終的には悪いことを後世に遺したわけではなく、
「良い人」でも良いことができたわけでもない。
したがって、「悪い人」というレッテルを貼らないようにしよう。

憎んだら、その美を知ることはできない

 この世の中には、勝手に色々なことを要求してくる人が少なくありません。

 だから、自分は忙しくて、全く暇がなく、どうせ相手の仕事や性格は自分とそりが合わないから要求に耳を傾ける必要はないであろう、と思う人々が多いです。

 ただ、自分と合わないと思い込んでいる相手でも、必ずしもそのような状態で終わるものではありません。また、自分と合っていると思っていた人が、案外、自分の思いと合った結果をもたらすとも限りません。

 自分と合わないからと避けることなく、できるものなら、自分と合わないということを知りながら世話をする姿勢も持ちたいです。いずれ、自分と合うかもしれないからです。

 憎んで避けてしまうと、その美を永久に知らないまま終わってしまいます。限られた、貴重な人生です。なるべく多くの美と出合うことに恵まれたほうがよいではありませんか。

渋沢健 著 『渋沢栄一 100の金言』(日本経済新聞出版社、2016年)第2章「苦境を乗り越える」、第3章「幸せな生き方」から
渋沢 健(しぶさわ けん)
コモンズ投信会長。渋沢栄一の5代目子孫。1961年生まれ。87年UCLA大学でMBA取得。ファースト・ボストン、JPモルガン、米ヘッジファンド、ムーア・キャピタルを経て2001年に独立、シブサワ・アンド・カンパニーを設立。08年コモンズ投信を立ち上げ、会長に就任。著書に『運用のプロが教える草食系投資』『渋沢栄一 100の訓言』『渋沢栄一 愛と勇気と資本主義』など。

キーワード:経営、企画、経営層、管理職、人事、人材

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