「なるほど、お礼訪問をハガキにしてもらえばいいのか。でも、せっかく送るのだったら、ハガキではなくて自分の考えを書いた手紙を送ったほうが、より効果があるのでは?」と思う方もいるかもしれない。しかし、
お客様に最初に送るときは、必ずハガキで出したほうがいい。
なぜかというと、手紙を送った場合は、中身を見る前に捨てられてしまうこともあるからだ。ハガキであれば、「開封してもらえるだろうか?」と心配する必要はない。じっくりと読んでもらえるかどうかまでは保証できないが、最悪でもチラッとは見てもらえる可能性が高い。
そういった意味でも、最初の1通はハガキを出すのがベストだ。
■ハガキに「売り込み」の文章は絶対的にタブー
お客様にお礼の気持ちを伝えるにはハガキが最適――。では、ハガキにはどんなことを書けばいいのか?
ポイントは2つある。
(1)来場やお会いさせていただいことに対してのお礼を書く
(2)次回送る営業レター(アプローチレター)の予告をしておく
ハガキに書く内容は当たり前のことでいい。しかし、ここで1つだけ注意してもらいたいことがある。それは、1回目で送るハガキでは、
「ご提案だけでもさせてください」
「ぜひ見積りだけでも出させてください」
などといった「売り込みを感じさせる文章を入れてはならない」ということだ。いきなりそういった内容のハガキを送ってしまうと、お客様に「今後しつこく営業をかけられるのかなあ」と悪印象を与えてしまう。せっかく送ったのに、これでは逆効果だ。
1通目のハガキを出す目的は、お客様にお会いさせていただいたお礼を伝えて、いい印象をもってもらうことにある。絶対に売り込みを感じさせる文章は入れない――。これだけは肝に銘じて欲しい。