戦略にこそ「戦略」が必要だ

リアルタイムの「市場実験」を繰り返すザラ ボストン コンサルティング グループ M・リーブス氏、K・ハーネス氏、J・シンハ氏

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あなたの会社の事業環境はアダプティブ型か?

 あなたの業界に次の所見が当てはまるなら、その事業環境はアダプティブ型である。

秘訣と落とし穴

 ここまで見てきたように、アダプティブ型の戦略アプローチの成否は、あらかじめ設定された目標ではなく、外部環境の変化の兆しを捉え、規律をもって実験を重ねる能力にかかっている。継続的な実験を効果的に行うには、自らの知識と予測能力に限界があることを知る必要がある。そして、分析と予測を通じて揺るぎない目標を導き出すのではなく、不確実な未来に備えて多くの選択肢をつくり出し、探求するのだ。

 昨今、予測不可能な環境とアダプティブ型戦略は多くの経営幹部の話題にのぼり、少なくとも表面的にはよく知られた概念となっている。それを考えれば、私たちが調査した企業の4分の1がアダプティブ型の戦略アプローチを採用していると回答し、さらには70パーセントの企業が事業計画は見直していくべきだと考えているのも驚きではない。

 ところが実に多くの企業が、自分たちのアダプティブな組織能力は不十分だと認めている。外部環境の変化のシグナルを読み取る力に自信を持っている回答者は全体の18パーセント、実験のマネジメントに優れていると答えた回答者は9パーセントだった。その一方で、アダプティブ型の環境を的確に識別できる企業はごく少数しかないと考えられる。そして多くの企業が、アダプティブ型の環境を実際よりも予測しやすく、または自ら影響を及ぼして改変できると考えている。

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