「エンゲージメント」が経営を変える

デジタルが生む人と企業の新たな絆 ローランド・ベルガー プリンシパル 田村 憲史郎氏

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 その時、最も回避しなければならないことは信頼性を損なう行為だ。「ごまかし・隠蔽」「ひっかけ」などは徹底的に排除しなくてはならない。しかし旧態然としたシステムで強さを誇った企業ほど、気づかないうちにこれらを内包してしまっている。

重要性を増す企業の「人間性」

 ベースとしての誠意・誠実さを持ちつつ、それをうまく伝える方法を培う。かつての表面的表層的な付き合いではない。人と人との関係性に近い。

 企業がどのような人間性(=企業人間性)を持つか。そこへの明確な解とそれをシンプルに伝える術を持つことが早急に求められている。

 人に置き換えたときにどのような性格でありたいか。表面的なお客様志向や社会的責任等ではない、一個人としての会社の人格。それは株主やユーザー、従業員等いずれのステークホルダーからも本質的根っこが同じにならなくてはいけない(見る立場で変わらない)。そしてコーポレートブランディング戦略のあり方や顧客戦略、事業ポートフォリオをそれに合わせて抜本的に改革する必要がある。

 信頼できる「企業人間性」の重要性がデジタル進化とともに増している。この「対話と信頼感」の確認をしながら動く特性は若年層、特に10代で顕著だ。その意味でこれから数十年間、彼らが大人になり購買力を増していくに従い、真のパラダイムシフトが起こるだろう。今はまだその端緒が垣間見えているだけに過ぎない。

田村 憲史郎(たむら けんしろう)
株式会社ローランド・ベルガー プリンシパル
東京大学薬学部を卒業後、米国系戦略コンサルティングファーム、楽天株式会社を経て、ローランド・ベルガーに参画。
食品、消費財、化粧品、医薬、小売など幅広いクライアントにおいて、全社戦略、コーポレートブランディング、海外展開支援、M&A戦略、R&D戦略、新規事業支援等の豊富な経験を保有。成果創出を前提とした既存の枠組みを超えたトータルサポートに強みを持つ。

キーワード:経営、企画、営業、人事、経営層、管理職、プレーヤー、マーケティング、人材、研修、働き方改革

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