ずっと売れる!ストーリー

心を鷲づかみ、五輪招致かなえた感動の黄金律 湘南ストーリーブランディング研究所 川上徹也 氏

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 もちろん、効果的な映像、他のスピーカーの「論理」や「信頼」の部分を担保するスピーチの役割も大きかったでしょう。また事前のロビー活動などがあったからこそ、東京オリンピック招致が成功したことは言うまでもありません。

 しかし、プレゼン冒頭で委員たちの心をつかむことができたのは、佐藤さんの黄金律に沿ったスピーチがあったからにほかなりません。

「仕事でストーリー」はできるだけシンプルに

 心が動くストーリーに必要な要素や構成に関しては、いろいろな人がいろいろな説をとなえています。

 中でも有名なのは、神話学者のジョゼフ・キャンベルが世界各地の英雄神話から導き出したという「ヒーローズジャーニー」でしょう。ジョージ・ルーカスがこの構成をそのまま利用して「スター・ウォーズ」を製作したことが有名になりました。

 しかし、ここでは、あえてそのような構成法は取り上げません。ただでさえ、ストーリーをつくる作業は面倒なのに、あまり複雑なことを言われると挫折してしまう可能性が高いからです。何も小説家やシナリオライターを目指そうというコラムではありませんから。

 代わりに筆者が発見し命名した「ストーリーの黄金律」についてご紹介しましょう。これは色々な物語の要素から、ビジネスに役立つ大原則を抽出したものです。

 「必ず人の心を動かす」物語の要素なので、これを知っているだけで、あなたの仕事やビジネスの強い味方になるでしょう。仕事やビジネスで使う場合は、次のようなストーリーを語るときに役立つはずです。

「会社の創業発展ストーリー」

「経営者自身の生い立ちを語るストーリー」

「会社のビジョンを語るストーリー」

「商品開発ストーリー」

黄金律は「人類共通の感動のツボ」を押す

 「ストーリーの黄金律」とは、神話時代から伝わってきている物語に共通するパターンです。このパターンに触れると、人は感情移入しやすく、感動しやすく、行動に駆り立てられやすくなります。

 いわば、「人類共通の感動のツボ」です。「またこのパターンか」とわかっていても、押されるとついつい心が動いてしまう、そんな存在です。

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