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フィンテックが3割奪う、金融機関の収益 アクセンチュア

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伝統的な金融機関の収益が30%減る

 アクセンチュアの米国市場における予測によると、フィンテックにより伝統的な金融機関のリテール分野の収益が30%減少するといわれている。フリーミアム型(一定量未満の基本的なサービスは無料で提供し、一定量を超えた場合や特別な機能を提供する場合に料金を徴収するビジネスモデルのこと)のサービス提供者による代替、P2P型のサービスによる仲介機能の中抜きなど、アンバンドル化された世界の中で伝統的な金融機関がこれまで得てきた収益を切り取られるようになると予想しているのだ。

<FONTBOLD />米国市場(リテール部門)におけるフィンテックによる銀行収益毀損リスク</FONTBOLD> 出所:アクセンチュア作成

米国市場(リテール部門)におけるフィンテックによる銀行収益毀損リスク 出所:アクセンチュア作成

 本当にこのようなことが起こるのであろうか。

 金融はお金の集中、情報の集中化により、一個人や一企業では取れないリスクを取ることができるという点で社会に必要とされており、それだけに大きな信頼と信任によって運営が保証されてきた。

 水平分業化の進展で、顧客体験を専門とするディストリビューターや、与信などコア機能を代替するプロセッサー、人工知能などで新たな商品を生み出すマニュファクチャラーに市場を切り取られていったとしても、顧客基盤自体を失うことはないのではないか。顧客基盤さえ失わなければ、フィンテックを自ら取り込むことで、より利便性の高まったサービスに対し手数料を上乗せすることによって、あるいは市場自体の拡大によって収益を維持することも可能なのではないか、と考える読者もおられるであろう。

 しかし、残念ながら答えはそう楽観的ではない。

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