フィンテック 金融維新へ

急拡大の「フィンテック」、世界で投資競争 アクセンチュア

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 2015年のフィンテック投資223億ドルの過半を占めるのは米国であり、やはりシリコンバレーが投資のホットスポットと位置付けられる。ただし、ここ数年の伸びで見ると欧州も健闘している。英国・アイルランド(16.1億ドル)のほか北欧(4.5億ドル)、ドイツ(7.7億ドル)における投資も拡大している。一方、日本における投資は0.7億ドルと、他の諸国と比べていまだ1桁小さい状況が続くなど出遅れ感が目立っている。

 ただし、このように日本における投資が少ないからといって、それがそのまま日本の金融機関や企業によるフィンテック投資が些少であることを意味するとは限らない。残念ながら投資家サイドの国別計数調査が存在しないため詳しい実態は明らかではないものの、近年では日本の金融機関や企業が相応のフィンテック投資をシリコンバレーのベンチャー企業に対して行っていることは想像に難くない。

 米国・欧州で急速に拡大しているフィンテック投資の主たる領域は融資・決済だ。最大の市場である米国のケース(2015年)を例にとると、融資領域が68億ドルと最も多く、その割合も金額で56%(件数で16%)を占めている。ついで決済関連が19億ドルと金額で16%(件数で30%)を占めている。

<FONTBOLD />フィンテックの分野別投資規模(米国、2015年)</FONTBOLD> バブルサイズは投資規模(百万ドル)を表す。 出所:アクセンチュア、CB Insights

フィンテックの分野別投資規模(米国、2015年) バブルサイズは投資規模(百万ドル)を表す。 出所:アクセンチュア、CB Insights

 この二つの領域が現在のフィンテック投資の二大分野といえる。少し水をあけて、バックオフィス業務、マーケット関連、資産管理が続いている。それではフィンテック企業はどのような革新的な金融サービスを生み出しつつあるのか。一言に「フィンテック」といっても、消費者や企業にもたらされる価値は非常に多岐にわたる。

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