フィンテック 金融維新へ

急拡大の「フィンテック」、世界で投資競争 アクセンチュア

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 ここ数年、国内外で「フィンテック」という言葉が頻繁に見聞きされるようになった。そもそものフィンテックの言葉の成り立ちは、ファイナンス(Finance)+テクノロジー(Technology)を合体・合成した造語(FinTech)である。最近では新聞や雑誌などメディアへの露出度も高く、一種の「はやり言葉」になっている。

 フィンテック・ブームはシリコンバレーを中心に金融テクノロジーを扱うスタートアップが群発的に発生し、大きな流れを形成したことに端を発している。フィンテック・スタートアップ企業が生み出す革新的な金融サービスへの注目が集まっている。実際にフィンテック企業への投資は急拡大の一途だ。この背後にあるのはテクノロジーの進展と顧客の変化だ。

 こうした背景から「フィンテック」という言葉は金融テクノロジーを扱うスタートアップ(新興)企業を指す際に使われることが多かった。しかし、最近の「フィンテック」という言葉の使い方は文字通り「金融テクノロジー」そのものを指すものが多く、より広範で本質的な意味に用いられる傾向が強くなっている。いまや「フィンテック」というキーワードはデジタルをはじめ新しいテクノロジーを活用した金融の革新的な動き、ないしは、著しく利便性を高めた金融サービス全般を意味する言葉へと進化・発展しつつあるように見受けられる。

 このような言葉の使い方の変化は「フィンテックのいま」を反映している。フィンテック企業が存在感を増すにつれ金融業界の危機意識も高まっているからだ。結果として、テクノロジーを梃子にした金融イノベーションこそがフィンテックの本質と強く認識されるようになってきている。

 ここでは、まずフィンテック企業への投資動向とフィンテック企業がもたらしている金融サービスの変化を概観しよう。

急増するフィンテック企業への投資

 フィンテック企業への投資規模は、件数・金額ともに近年急激に増加している。とくに2013年に46億ドルだったものが2015年には223億ドルと約5倍に急増するなど一気にブレイクした感がある。

<FONTBOLD />フィンテックの投資動向</FONTBOLD> 出所:アクセンチュア、CB Insights

フィンテックの投資動向 出所:アクセンチュア、CB Insights

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