企業価値4倍のマネジメント

誰でも「心を奮い立たせる」リーダーになれる 火浦 俊彦氏+ベイン・アンド・カンパニー

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 重要なのは、これらをすべて網羅的に追求することではなく、これらの要素の中から「自分はこれを強みにしていく」という中核要素を3つか4つ見つけて育んでいくことです。それらの中核要素に忠実なリーダーシップを自分のスタイルとして取り入れることで、自分らしいリーダーシップスタイルが生まれてくるのです。

 自分のリーダーシップの中核要素を選ぶ際には、自ら認識している自分の強みだけでなく、他人からみた自分の強みを聞き出し、すり合わせていくことを推奨しています。

 ベインでリーダーシップ研修を行う際には、事前に研修を受ける人の上司や部下、同僚にアンケートを行い、第三者からみた個々人の強みを洗い出しておきます。また、個人の結果を社内の母集団の結果と比較して、各人の強みや弱みが母集団の中でどの程度のものかを定量的に提示します。

 その結果を自己認識と照らし合わせることで、本人が気づかなかった強みや、自らは意識していない自分独自のリーダーシップスタイルに気づくことができるのです。

役職に関係なく誰でもが、経験的に学び習得できるスキル

 では「心を奮い立たせる」リーダーシップはどうやって身につけていけばいいのでしょうか。それを考える上で、「心を奮い立たせる」リーダーシップの鍵となる4つの特徴が一助となるでしょう。

 1つ目に挙げられるのが、「心を奮い立たせる」リーダーシップは「すべての人が習得・開発できる(すべき)もの」だという点です。

 既存のリーダーシップ研修の多くは、シニア役員や一部の精鋭など、限られた人を対象としています。企業を支えている従業員のほとんどは、そういったトレーニングを受け、リーダーシップについて学ぶ機会を得られていません。

 しかし、「心を奮い立たせる」リーダーシップは、管理職かどうか、部下がいるかどうかにかかわらず、全社会人が身につけるべき能力です。現代において、インスピレーションを与え、周りを奮い立たせることのできるリーダーは、経営層だけではなく組織のあらゆる階層において必要となっているからです。

 まず、自身が「心を奮い立たせる」リーダーシップを学ぶ必要があると認識すること、それが習得への第一歩です。

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