マネジメントインタビュー

もう「日本人は均質」にあらず? 静かに広がる世代間ギャップ マネジメントソリューションズ 代表取締役社長 高橋 信也氏

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 社内では、コミュニケーションの場をどう作るかが大事だと考えている。意外と、20代・30代の人たちは飲み会とか合宿のような人付き合い、人と人が会って話すコミュニケーションが好きみたいだ。どうやら、そういう機会が学生時代の部活・サークルでそれほど活発ではなかったらしく、私の世代と比べると「あっさりしている」と感じるくらいで、だから飲み会や合宿などに興味があるのかもしれない。

 ただ、別の見方をすると、LINEなどのソーシャルメディアでは活発にコミュニケーションをするが、それはあくまでもテクノロジーを介したつながりであり、実は本当の人間関係づくりという点で経験が少し足りないのかもしれない。そういう前提でコミュニケーションを考える必要がある。

意見を出し合うにはダイアログ(対話)が有効

 コミュニケーションの場としては「ダイアログ(対話)」を意識している。こちらから一方的に話すのではなく、相手から話を引き出すということだ。たとえば、週末を使って、社員(希望者)を集め、会社の今後について課題や疑問、意見を話し合う会を開いている。冒頭、私からは何も話さない。その代わり、「今日はどんな期待を持ってこの場に参加したのか、一人ひとり話してほしい」というところから始める。

 最初はだれも発言せずに様子を見ているのだが、そのうちポツポツと話が出てくる。そこは、私がファシリテーターとなって話を引き出していく。そうこうするうち、若手の教育をどうしていくとか、会社のブランディングをどうしていくとか、どういうお客さんとどう付き合っていくべきかなどを話し合う場ができる。

 その場で引き出したかったことは、「各人がどういうふうに考え、それぞれの意見にどういう違いがあるか」をお互いに理解することだ。例えば、昨年、あるプロジェクトで残業が多すぎて健康を損ねた社員がいた。経営者として、そのお客さんとは取り引きをやめる判断をしたのだが、そのお客さんとどう付き合うべきかについて、本当にいろいろな意見が出た。「負荷が高すぎる環境の中でこそ得られる経験もあるし、場数を踏み、修羅場を経験することも成長につながる」という意見の人もいれば、「いや、健康を害してまで経験を得るというのは根性論なのではないか」「そもそも無茶な残業をなくすために、業界構造そのものを変えていくべきだ」とする意見もあった。

 対話が盛り上がり、土曜日の午後1時にスタートして、結局夜の7時ごろまでずっと議論をしていた。途中休憩もほとんど無しでだ。

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