マネジメントインタビュー

景気を言い訳にしない、「顧客に刺さる提案」で勝ち残る 富士通 執行役員常務 花田 吉彦氏

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 もう1つは、新規事業の創造だ。例えば、環境改善や省エネルギー、スマートシティに向けた取り組みが加速するにしたがって、化石燃料の利用が減り、石油業界は今後ますます厳しい環境に置かれる可能性がある。そのため業界大手を中心にシェールガスの開発や、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの新規事業を立ち上げようとしている。

 このうちグローバル化の支援であれば、経営者がどこにいても製品/サービスの切り口で世界中の原価状況や利益を簡単にきめ細かく把握できるようにする。これは、お客さまの経営そのものだ。

 新規事業の創造なら、私どもの強みである最新のネットワーク技術や超小型化が進むセンサー技術、高性能・高機能化が著しいハードやソフトの面から、事業の具現化に向けお客さまと一緒に全力を注いでいく。

 ただ、口で言うのは簡単だが、実は既存のICT製品だけでは実践が難しい。つまり従来型のサービスでは限界があるのだ。これからは、お客さまのグローバル経営の課題をよく理解し、一緒になって解決していかなければならない。

形式ではなく、文字通り「顧客と一体化」した仕事の進め方に

――ひと口にグローバル化と言っても、かつて多くの日本企業が中国を目指して一斉に進出した頃と、インドやインドネシア、ベトナム、タイなど複数の新興国で同時に市場が活性化しつつある今とでは、少し違うような気がする。

 10数年前、中国の巨大なマーケットに魅力を感じた企業が多く進出したが、あれはいわば「単発進出」だった。昨今は、世界各地で新たなマーケットが急速に成長しようとしている。

 当然、特定の海外市場でじっくり拠点を整備したり、システムを用意したりといった余裕はなく、今までより、ぐっと短い時間でグローバルのオペレーション環境を整え、ビジネスを垂直に立ち上げていかなければならない。そうした変化が起きているからこそ、真の意味で「お客さまに突き刺さる」ように仕事をしなければならないわけだ。

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