マネジメントインタビュー

幕末の"再建の神様"の訓え、今こそ必要 日本政策投資銀行 代表取締役社長 橋本徹氏

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 例えば、こんな話がある。山田方谷は債権者である大阪商人のところに行って、備中松山藩の厳しい財政状況を洗いざらい開示(フルディスクロージャー)したという。実は、備中松山藩は粉飾決算をしていて、藩の人々は開示に反対したのだが、彼はそれを押しのけて実行した。

 債権者には、「こんなにひどい状況なので1年や2年では返済できない。だが我々は、備中鍬をはじめ様々な施策により藩の富を増やそうと考えている。ひょっとして50年かかるかもしれないが絶対に返済する」と訴え、返済の繰り延べを求めた。見事、繰り延べの約束を取り付けたが、至誠惻怛の信念と相当な覚悟が無ければ実現できなかっただろう。

 当時の状況を考えると、内にも外にも敵対者がいて、山田方谷は文字通り「命がけ」でやっていたと思う。私利私欲のためではなく、藩と藩民のために尽くした。その志の高さと意志の強さは、現代の我々も学ぶべきだ。

キーワード:経営、企画、経営層、ものづくり、技術、人事、人材、働き方改革、イノベーション、ICT、グローバル化

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