「ベテラン社員」がイキイキ動き出すマネジメント

マネジメントってこういうことだったのか 組織開発コンサルタント 片岡裕司

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 私はなんだか不思議な感覚を覚えています。

 少なくとも、今の私はかつて描いていた古いマネジャー像からは程遠い状態です。

「マネジャーが部下に頼るのはだめ」は思い上がりだった

 自分自身がなりたいマネジャー像とは、そうありたいという自分のニーズであり、自分の身勝手であったのかもしれません。目的を見失い、方法にこだわっていたことに気づかされました。

 並木さんの存在は本当に大きいです。彼の存在なくして今の状態も私もありえません。

 相手をよく知って、強みを活かせたというと単純なことですが、単純なものほど深いというのが真実です。

 そこから、私自身がメンバーと仲間になれたという実感があります。そして、不思議なことにメンバー間の相互支援関係もできつつあります。職場はリーダーの心を映す鏡といいますが、結局、自分のことしか考えていなかったことが、職場にもあらわれていたのだと理解しました。

 以前の私は、マネジメントとは、適切な指示で成果を出していくことと思っていました。

 マネジャーは、部下の質問に何でも答えられなければならない存在と思っていました。

 部下に頼る、弱みを見せるなんてことはあってはならないと思っていました。

 しかし、それはとんだ思い上がりでした。

 マネジメントとはメンバーの力を引き出して成果を出していくことでした。

 マネジャーは、ともに目標に向かう仲間として、お互い助け合い、強みを活かしていく存在でした。

 そんなマネジメントが楽しくなっている自分に、一番自分が驚いています。

片岡裕司 著 『「ベテラン社員」がイキイキ動き出すマネジメント』(日本経済新聞出版社、2016年)「第4章 『部下』から『仲間』へと意識をチェンジ」「第5章 『ありがとう』と『もっと』が連鎖の秘訣」から
片岡裕司(かたおか ゆうじ)
株式会社ジェイフィール組織開発コンサルタント。1974年生まれ。アサヒビール株式会社、同関連会社でのコンサルティング部門で活躍後独立。株式会社ジェイフィールに設立から参画し、組織開発やミドルマネジャー向けの研修講師を中心に数多くのプロジェクトを担当。一般社団法人知識リーダーシップ綜合研究所ディレクター、一般社団法人Future Center Alliance Japan 理事も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科修士課程終了。

キーワード:働き方改革、人事、人材、研修、経営、人事、管理職

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