「ベテラン社員」がイキイキ動き出すマネジメント

マネジメントってこういうことだったのか 組織開発コンサルタント 片岡裕司

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 私は周囲から自分はどんな風に見えているのか怖くなってきました。が、今回のひと言は何だかうまく機能した様子だったので、そこから学ぶことが大切だと切り替えました。

 その日から、私は1人ひとりの強みや頑張りを周囲によく話すようにしました。皆を信じて疑わず、イライラする前に心配するようにしました。それでもイライラするときは少し時間を置くようにしてみました。

休憩室での誰かの悪口も聞かなくなった

 そんな出来事からひと月が経過しました。不思議なもので、いつも休憩室では誰かの悪口が聞こえたような気がしていましたが、何だかそういう話を耳にしなくなりました。職場全体が柔らかくなったような感じがしています。

 会議では相変わらず並木さんが厳しく管理をしてくれています。やり取りは、かなり厳しいですが、それでもイヤな空気が漂わなくなってきました。

 自分自身、メンバーに対して改善を促しているものの、課題として突きつけているのではなく、期待として伝えられているという感覚を持ち始めています。改善してほしい点としては同じですが、課題として伝えるか、期待として伝えるかで大きく違うと感じるようになりました。

 「ありがとうございます」という言葉も職場でよく使うようになりました。

 以前であれば、ベテランなのだからそれぐらいできて当たり前という気持ちから、「ありがとうございます」と言うことができていませんでした。言えたとしても、とてもよそよそしいものだったと思います。

 しかし、今は自然に「ありがとうございます」が言えるようになりました。

 もちろん、並木さんをはじめ、皆が頑張ってくれていることが大きいのですが、仲間の頑張りへの感謝と、自分の足りなさを知ったことが大きいかもしれません。

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