「ベテラン社員」がイキイキ動き出すマネジメント

マネジメントってこういうことだったのか 組織開発コンサルタント 片岡裕司

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 後日、並木さんから、高木さんに声をかけられいろいろ話をしたという報告をもらいました。

 高木さんは、何をやっても周囲から認められない雰囲気と、何か質問するとバカにされるのではという恐怖感があるという趣旨のことを並木さんに伝えたそうです。

 高木さんの考えすぎの点もあるとは思いましたが、そう感じさせていたことは事実ですし、そういうベテラン社員の感覚に共感できていなかったことも事実だと、反省させられました。

週次会議の進め方を変えたら、徐々に空気も変わってきた

 並木さんと話し合い、まずは週次会議の進め方を変えることにしました。

 少し面倒な数字の追及は並木さんに任せ、会議のメインはお互いが目標を達成するためにどう協力できるかを話し合うように変更したのです。チェックや管理ではなく、お互いの目標がどんどん達成できるようなサポートを宣言していくことにしました。

 これまでの会議は、メンバーはやったことをひたすらアピールし、マネジャーはできていないことの理由を追及するという場でした。しかし、次第に、皆が困っていることを持ち込んで、何を協力するかを決めていく場へと姿を変えました。

 並木さんの的確な分析のお陰で、事実に向き合って意見を言い合うこともできるようになってきたのです。

 高木さんの成果が見違えるほど変わったということはありません。

 でも、少なくとも報告や相談は適切なタイミングでもらえるようになってきました。

 高木さんとのミーティングは今も続けています。しかしまだ、本音は聞けていません。

 並木さんには話せるのだから、やはり原因は私自身にありそうです。私が仲間と認識されるにはもう少し時間がかかりそうですが、確実な前進を感じていました。

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