「一流」の仕事

仕事は「楽しくやる」もの 経営コンサルタント 小宮一慶 氏

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 会社にはいろいろな役割の人がいます。社長という役割の人、経理という役割の人、営業という役割の人。その1人ひとりが主役であると私は考えています。

 松下幸之助さんは「それぞれが店主」とおっしゃっていますが、仕事はそれぞれが主体的にやるものだからでしょう。それには相応の責任も発生しますが、自分を店主と考えて主体的に仕事をしていると、楽しく感じられるようになるものです。やらされていると考えると、本来どんなにおもしろい仕事でも、つらくなります。

 仕事は本来、楽なものではありません。楽で簡単な仕事はだれでもやれますから、もっと安い給料で働いてくれる人や、優秀な機械にすぐにとって代わられてしまいます。それでは、なかなか楽しむこともできません。

 楽な仕事をしているようでは能力差も出ませんから、その人の価値も出ませんし、経済的にも報われません。

 楽でない仕事を、楽しくやるのです。それが、まず、自分がやるべき仕事だと考えてください。できれば、他の人と能力差が出る難しい仕事をやるのがよいのですが、そういう職を得て、なおかつ楽しくやるにはどうすればいいかを、ここから順に考えていきましょう。

仕事に「どっぷり浸かる」ということ

 40年間を楽しく働くためには、仕事にどっぷり浸かることです。適当にやった方が苦しまなくていいのでは、と思うかもしれませんが、そうではありません。

 実は、そういう私自身も、若いころから必ずしも仕事にどっぷり浸かっていたわけではありません。「まあ、食べていければいいか」という気持ちほどではないものの、ちょっと上といった程度でした。それでも、そのときは自分なりに一生懸命やっているつもりだったのです。

 しかし、独立してみて、人はこんなにもエネルギーが出るものなのかと気づきました。

 独立してすぐのころは、明日どうなるか分からない、本当に食べられなくなるかもしれないというような心境でした。でも、不思議と楽しいのです。未来にチャレンジしているような気がして、自然とエネルギーがわいてきました。エネルギーの本当の出し方が分かったと言えるかもしれません。

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